徳島県名西郡石井町にある地福寺はふだんは参拝する人が少なくてひっそりとしていますが、毎年4月下旬から5月上旬にかけては県内各地から数万人の人が訪れて、一躍人気スポットとなります。
なぜかというと、地福寺は美しい藤の花で有名なお寺だからなんです!
樹齢200年を超える大きな藤棚と、愛好家が育てた藤の鉢植えが境内を彩っていますよ。
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また、地福寺がある石井町は徳島では藤の町として有名な場所。町をあげて藤のイベントを行っているため、地福寺以外にも藤の名所がいくつかあります。
地福寺の藤まつりの日程は?
地福寺の藤まつりは、花の状況によって毎年開催日程が微妙に違います。2019年は4月13日から5月2日までの開催で、まつり期間中の藤の開花状況は地福寺のホームページで確認できます。
今年はやや花が遅いようで、16日に行ったときはまだまだつぼみ、23日に行ったときは紫藤が5分咲き程度でした。
地福寺の藤まつりの駐車場
地福寺の藤まつりは多くの人が訪れるため、地福寺周辺の駐車場はほぼ利用できません。
臨時駐車場となっている石井町中央公民館には大型駐車場があり、確実に停められるのでおすすめです。地福寺までは徒歩5分くらいで、意外と近いですよ。
地福寺の藤棚は一見の価値あり!
地福寺の藤といえば、何といってもこの大きな藤棚!紫藤は南北30メートル、東西6メートルに渡って枝を伸ばしている大木で、樹齢200年以上。
この写真ではまだまだ五分咲きくらいですが、満開になると花が1メートルくらいの長さになり、風に揺れる姿はとても幻想的ですよ。
花が咲くと見えにくいですが、幹はかなり太くてどっしりとしています。
可憐な白藤
地福寺には白藤の藤棚もあります。
紫藤に比べると小さく感じますが、なかなかの大きさで立派な藤棚です。この白藤は樹齢150年程だとか。白藤は紫藤より開花が遅く、まだまだつぼみの状態でした。
花が咲き始めるとこんな感じでボリュームがあり、見ごたえ十分。紫藤は優雅という感じですが、白藤は清楚で可憐な美しさがあります。
白藤の周りはシバザクラが植えられていて、こちらは満開でした。
愛好家が育てた藤も見事!
境内には愛好家が育てた藤の鉢植えもたくさん並んでいます。
さすが愛好家、花のつきが他で見るものとは段違いです。藤棚の藤にも劣らない立派な花が咲いていて、とても見ごたえがありました。
鉢植えながら樹高はなかなかのもので、下から見上げると大木のようです。
地福寺の藤は鉢植え→紫藤→白藤の順に満開になります。
紫藤は4月25日に満開となり、27日・28日頃が見ごろということですが、白藤はこれからが見ごろです。5月に入ってからでも、地福寺の藤まつりに間に合いますよ。
石井町の藤まつりは地福寺以外でも!
石井町は町のイメージキャラクターが藤の妖精「ふじっこちゃん」というほど、町をあげて藤を全力で押しています。新しくなった役場の建物にも、目立つところにふじっこちゃんがいます。
石井町には地福寺以外にも藤の名所がいくつかあり、藤まつりの会場は実は3か所あります。
八重咲の藤がかわいい徳蔵寺
地福寺から700mほど南にある徳蔵寺(とくぞうじ)にも大きな藤棚があります。
徳蔵寺の藤は地福寺よりも開花が遅いようで、まだまだつぼみの状態でした。
珍しい八重咲の藤は五分咲きくらいで、モコモコした花がかわいかったです。八重咲の藤棚の周囲は四国八十八か所のミニ霊場となっていて、お砂踏みができます。
花のひとつひとつが大きい珍しいタイプの藤はすでに満開でした。こちらは藤棚から離れた場所にポツンとありましたが、存在感があります。
立派な藤棚がある童学寺
地福寺から2kmほど離れた童学寺にも大きな藤棚があります。
童学寺の藤は地福寺や徳蔵寺よりも開花が早いようで、もう満開になっていました。藤棚は境内奥の大師堂付近にあります。
童学寺の藤は紫とピンクがあって、絶妙なグラデーションの配置になっていました。
ただ、他のお寺よりも山に近いぶん、蜂がすごかったです。見学に行くときはご注意を。
まとめ
石井町で藤の名所といえば地福寺が有名ですが、徳蔵寺と童学寺でも立派な藤棚を見ることができます。ただ、童学寺は他のお寺よりも開花が早いので、ゴールデンウィーク前半で見ごろが終わりそうな感じでした。
地福寺の藤まつりは4月13日から5月2日までですが、白藤は藤まつり期間を過ぎても楽しめそうです。愛好家が育てた鉢植えは藤まつり期間までの展示ですが、藤棚の藤はまつり期間外でも見学できますよ。
徳蔵寺の藤は地福寺よりも開花が遅いので、ゴールデンウィーク後半がおすすめです。
10連休にどこに行こうか悩んでいる方、石井町の藤まつりにお出かけしてみてはいかがでしょうか。
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