徳島県徳島市八万町の文化の森総合公園内に鎮座する王子(おうじ)神社。徳島では「猫神様」や「猫神さん」と呼ばれ、合格祈願で有名な受験の神さまです。
それほど大きな神社ではないですが、招き猫&リアル猫だらけのとてもかわいらしい神社で、もちろん御朱印も猫デザイン!御朱印のデザインは月替わりで、季節ごとのイベントや行事を全力でエンジョイするかわいい猫さんのスタンプが見どころです✨
猫好きなら確実に毎月参拝したくなる神社で実際にリピーターも多いんですが、猫の写真を撮りに来る方、猫と遊びに来る方、ご近所のママさんたちが子供を連れて遊びに来るなど、御朱印や神社にそれほど興味がなくても楽しめるスポットとなっていますよ😊
王子神社には招き猫がデザインされたオリジナルの御朱印帳や猫がモチーフとなったかわいいお守りなどもたくさんあるので、実際に受けたものをご紹介します💁♀️
王子神社へのアクセス
- JR徳島駅から5km、車で10分くらい
- 徳島県立文化の森総合公園の中にあり、国道55号線沿いに「文化の森総合公園」への案内標識があります。
王子神社の駐車場
王子神社には神社専用の駐車場はなく、文化の森総合公園と共通で、無料で利用できます。駐車場から神社までは少し距離があり、停める位置によっては徒歩5分くらいかかります。
県立図書館の右手に王子神社へ続く60段程度の階段がひっそりとあります。この階段以外からのアクセス方法はないので、お年寄りや体が不自由な方には参拝は厳しいかもしれません💦
公共交通機関でのアクセス
・JR文化の森駅から2~3km程度、徒歩だと厳しい距離(30分くらい)
・JR徳島駅から路線バスもありますが、本数は少なめ。徳島市営バスと徳島バスが「文化の森」行きのバスを運行しています。
- 徳島市営バスの場合は3番乗り場から「文化の森」行きに乗車
- 徳島バスの場合は4番乗り場から佐那河内線「仁井田西」又は「神山高校前(大木経由)」行きに乗車し、「園瀬川」バス停で下車で徒歩10分
王子神社の御朱印
王子神社の御朱印はデザインが月替わり。
拝殿の右手に社務所があり、そこで書いていただけます。不在の場合や祭礼・御祈祷で対応ができない場合、社務所前に置かれている書置きの御朱印をいただけます(不在時以外には置かれていません)。
毎年2月22日の「猫の日」や阿波踊りシーズンなど、月替わりとは別に限定御朱印があることも!
▼最新の御朱印はこちら▼
▼2020年の御朱印はこちら▼
▼2019年の御朱印はこちら▼
王子神社も参加する、2021年夏詣御朱印めぐりについてはこちら💁♀️
王子神社の社務所受付時間
王子神社の社務所受付時間は9:00~17:00です。
時間については10分程度前後する場合があり、季節によってはもっと早く閉まることもあるので、あまりギリギリの時間にならないように行くのがおすすめです。
社務所の中に宮司さん・禰宜さんのお姿が見えないときは、この呼び出し用の猫の鈴を鳴らしてみましょう。
王子神社は基本的に宮司さん又は禰宜さんお一人での対応なので、他に御朱印希望の人がいない場合でも書きあがるまでに10分くらいの待ち時間があります。
時間に余裕を持って参拝するのがおすすめです。
王子神社の御朱印の郵送対応について
王子神社では御朱印の郵送対応は一切行っていません。
「御朱印は参拝した証として受けるもの」というスタンスの神社です。
参拝して受ける場合も、御朱印は1人につき1体厳守となっています(印刷の書置き御朱印はOK)。
このように御朱印対応についての注意書きが貼り出されているので、必ずご確認ください🙇♀️
御朱印対応ができない時期あり
- 王子神社は兼務社がたくさんあるため、11月の秋祭りシーズンは超御多忙です。とくに、11月2日・3日は終日御朱印対応ができません(書置きのみ)。
- 毎年11月から2月初旬まで氏子宅で行う地域の伝統的な神事があるそうで、午前中はほぼお留守。そのためこの期間は御朱印対応ができません。社務所前に用意されている書置きを拝受するか、御朱印帳に書いていただきたい場合は13時以降に参拝を。墨の準備などもあるので、13時ジャストよりはもう少し遅く行くのがおすすめです。
お正月は書置きのみ
毎年、年末年始の12月31日から1月16日までは書置きのみの対応となっているので、御朱印帳に書いていただきたい場合は参拝する時期にご注意を。
大晦日は日中のお手すきの時間であれば直書きしていただけました。
王子神社の御朱印帳
王子神社にはオリジナルの御朱印帳があります✨
”猫神さん”らしいかわいい招き猫のデザインでとても人気があり、品切れの場合もあります。御朱印帳のデザインは時期によって変わることもあり、何パターンかあるようです。
御朱印帳を受けると表紙の裏にかわいいスタンプを押してデコってくれる(受ける季節によってデザインが違います!)ので、そちらもお楽しみに😻
・小(11cm×16cm):1800円
・大(12cm×18cm):2000円
王子神社の御朱印帳はカバーが付属していないので、必要な方はご自身でご用意ください。
▼小サイズ用はこちら▼
王子神社について
祭神である天照大神の第三皇子・天津日子根命(アマツヒコネ)は太古より統治の根子神(土着神)として奉斎され社殿裏は命の御陵と伝承されている。神社名の「王子」は、天照大神の皇子(王子)に由来する尊称と伝えられる。学業成就・商売繁盛・をはじめとする開運の神様として知られており、蜂須賀候の家老である長谷川奉行家において代々崇敬されたと云われている。
境内の石碑『王子神社縁起』には天照大神の第一皇子・天忍穂耳命(アメノオシホミミ)を祀る一王子祠が八万町福万谷に、第二皇子・天之菩卑能命(アメノホヒ)を祀る御縣神社が小松島市に、第三皇子・天津日子根命(アマツヒコネ)が当社に、第四皇子・活津日子根命(イクツヒコネ)を祀る四王子神社が八万町長谷に、第五皇子・熊野久須毘命(クマノクスビ)を祀る熊野神社が丈六町に在ると記されている。また八万村史には第二皇子は八万町柿谷の二王子祠に祀られ、一王子から四王子までが八万村に在ったとされる。山麓の反対側(西側)には朝宮神社(古くは旧八万村の氏神で御祭神は大靈女尊(天照大神)と月読命)が、南側には天王神社(祭神・素盞嗚尊)も鎮座する。
また社殿裏には、命の御陵が存在する。(Wikipedia王子神社(徳島市)より引用)
王子神社の正確な創建年は不明ながら、鎌倉時代のご鎮座といわれ500年以上の歴史がある神社です。徳島藩の家老・長谷川奉行家に代々崇敬されてきました。
社伝によると王子神社がある山がアマツヒコネノミコトの御陵(お墓)であるといわれ、王子神社がある八万町周辺には天照大神の王子が祀られた神社が他にもあります。
- 第一皇子・天忍穂耳命(アメノオシホミミ)を祀る:一王子祠(八万町福万谷)
- 第二皇子・天之菩卑能命(アメノホヒ)を祀る:御縣神社(小松島市)
- 第三皇子・天津日子根命(アマツヒコネ)を祀る:王子神社
- 第四皇子・活津日子根命(イクツヒコネ)を祀る:四王子神社(八万町長谷)
- 第五皇子・熊野久須毘命(クマノクスビ)を祀る:熊野神社(丈六町)
詳しくは境内にある「王子神社縁起」をご覧ください💁♀️
昔から「應神(おうじん)さん」と呼ばれていて、今は「猫神さん」としても親しまれています。
王子神社の御祭神
王子神社の御祭神は天照大神の第3王子、天津日子根命(アマツヒコネノミコト)。王子が祀られていることから「王子神社」という名前になったといわれています。
日子根神(ひこねがみ)→根子神(ねこがみ)
御陵拝所
神社には一般的に参拝者がお参りをする「拝殿」と神さまがいらっしゃる「本殿」がありますが、王子神社の御本殿にあたるのはアマツヒコネノミコトの御陵といわれる山なので、拝殿しかありません。
拝殿の裏側には御陵をお参りする場所として「御陵(みささぎ)拝所」があります。より神さまに近い位置からお参りできるので、王子神社を参拝するときはこちらも忘れずに💁♀️
御陵拝所と向い合せで「おうら拝所」もあります。
阿波の化け猫騒動と「おうらまいり」
王子神社には拝殿の左手奥に小さな祠が並んでいます。こちらは「おうらまいり」と呼ばれる場所で、お祀りされているのは「お松さん」という女性と、その飼い猫の「お玉」。
神社に人間と猫がお祀りされているのは、なんとも不思議ですよね🤔
猫神さんの由来となった「阿波の化け猫騒動」
王子神社にお松さんとお玉ちゃんの祠があるのは、江戸時代にあった「阿波の化け猫騒動」が関係しています。
「阿波の化け猫騒動」は、有馬・鍋島と並んで日本三大化け猫騒動といわれますが、その舞台となったのは王子神社がある八万町…ではなく、徳島県阿南市だったりします。
阿南市にもお松さんとお玉(阿南市では猫は「三毛」という名前)をお祀りするお松大権現という神社があります。
お松さんが”庄屋の娘”だったり”庄屋の後妻”だったりで、伝わっている話には微妙な違いがありますが、同一人物であると考えられます。
同じ女性と猫をお祀りした神社が阿南市から離れた徳島市八万町にもある理由は、徳島藩の家老長谷川奉行家が化け猫の祟りを鎮めるために崇敬していた王子神社に祠を建てて供養したため、といわれています。
”化け猫に祟られた奉行”というのがこの長谷川家の者であった、という説も。
おうらまいりの祠は右から「お松大明神」「お玉大明神」「お猫さん供養殿」と並んでいます。真ん中のお玉ちゃんの祠だけ石でできていて、古くからありそうな雰囲気でした。
王子神社では御祭神にお参りした後、こちらの「おうらまいり」にもお参りして二重の願掛けをするのがお作法です👏
王子神社の御利益
王子神社は合格祈願の神さまとして有名で、毎年受験シーズンにはたくさんの受験生とその家族が訪れています。
受験や試験などの合格祈願以外にも勝負ごとに御利益があるといわれ、阿波の化け猫伝説からどんな願いも叶えてくれる神さまとして信仰されています👏
王子神社の見どころ
王子神社で個人的に気になる&おすすめの見どころを写真つきでご紹介します!参拝される前にチェックして参考になさってくださいね。
王子神社は招き猫だらけ!
王子神社はさすが「猫神様」、「猫神さん」といわれるだけあって、拝殿の中もご覧のとおり猫だらけ🐈🐈🐈
賽銭箱の前にいる巨大な招き猫がかわいくて、お供え物としてキャットフードや猫缶などが積まれているのも王子神社ならではの光景じゃないでしょうか。
拝殿の中にはまだまだたくさんの招き猫が並んでいますよ。この招き猫たちはすべて合格祈願などで参拝客が授かったもので、願掛けの役割を終えて王子神社へ奉納されました。
珍しい”招きネズミ”も!😆
かわいい手水舎!
新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、不特定多数の参拝者が使用する手水舎を封鎖している神社仏閣も多いですよね。
ひしゃくを使わないで手を清められるように工夫し、手水鉢には花などを浮かべる「花手水」を取り入れるところも増えてきました。
王子神社では2020年12月頃より、手水舎に花ではなくカラフルな水風船が浮かんでいます。これは何て言うんだろう、ヨーヨー手水??🤔
花手水もですが、どんな感じで撮れば映えるのかいまだに正解がわかりません。。。でも、にぎやかな雰囲気は伝わるでしょうか💦
徳島では勝浦町の坂本八幡神社が定期的に本格的な花手水をされています💁♀️
その他、徳島の花手水まとめもぜひご覧ください🙆♀️徳島でもブームになりつつあります!
「王」と「玉」
王子神社の御神紋は丸に「王」、本殿にはいくつかこの御神紋の彫刻があります。
おうらまいりにも御神紋の彫刻があるんですが、よく見るとこちらは丸に「玉」でした😲
王子神社に伝わる化け猫騒動の猫は「玉」という名前で、お玉大明神としてお祀りされています。猫ちゃんの名前にちなんでいるんでしょうか、芸が細かい。
心願成就さすり猫さん
おうらまいりには祠と並んでいろんな願いごとを叶えてくれる「心願成就さすり猫さん」がいます。さすり猫さんへの願かけは住所、氏名、願いごとを思い浮かべながらさするといいそうですよ。
・頭は合格祈願
・手は開運
・お腹は安産
私は飼い猫の調子が悪いときに「なで仏」のように調子が悪いところと同じところをなでて治るように祈願していますが、御利益をいただけています🙇♀️
合格祈願、開運、安産以外でもお願いごとを叶えてくれるかもしれません😆
現在はマスクを装着しています。
”リアル猫神さん”にも会える!
(看板猫ふくちゃん)
「猫神さん」と呼ばれる王子神社には招き猫以外にもリアル猫がたくさんいます。猫目当てに参拝する人もいるほどで、王子神社にいる猫はとても人懐っこく、なでても嫌がりません。←一部の猫を除く(๑•ω•́ฅ✧)
(白黒猫もーちゃん)
王子神社の猫たちはそれぞれちゃんと名前があり、キジトラ猫(写真上)は「ふくちゃん」で、白黒猫(写真下)は「もーちゃん」。王子神社のレギュラー猫には他に黒猫の「くーちゃん(くろちゃん)」、白猫の「しーちゃん(しろちゃん)」がいて、しーちゃんは耳が聞こえないので基本的に社務所の中にいます。
どの子もわりとストレートなネーミング😂
猫の名前や特徴を書いた紙が掲示されているので要チェックです!
いつ参拝しても何匹か境内にいますし、文化の森の駐車場付近でもいろんな猫さんに会うことができますよ🥰
もちろんどこにいるかは猫の気分次第なので、参拝してもゼロ猫のときもありますし、推し猫に会えないこともあります。暑い時期・寒い時期は全員社務所の中にいることもあります。ご了承ください🙇♀️
王子神社のかわいい授与品をご紹介!
神社にお参りしたあと、気になるのがおみくじやお守りなどの授与品ですよね。「猫神さん」と呼ばれる王子神社、期待を裏切らないかわいい猫デザインの授与品もいっぱいありますよ🥰
王子神社の社務所にはいろいろな授与品が並んでいますが、とくにお守りの種類が多いです。合格祈願の神さまとして知られているので、受験のお守りが多めな印象。
逆に、おみくじはノーマルなものが1種類だけでした。
かわいい交通安全お守り
猫デザインのお守りは交通安全や合格祈願などとにかく種類がいっぱいあるので、願いごとに合わせてチョイスできます。こちらは交通安全のお守りですが、表も裏も猫がいてかわいい♡
色は赤と青があります。
どれにしようか悩んだらこれ!
持ち運びしやすいカード型のお守りもあります。
こちらは総合的なお守りなので、猫デザインのお守りで迷ったらこちらがおすすめ。このお守り、裏が最強にかわいいんです♡
バリエーションはこの朱色(オレンジ?)のほか、ピンク、緑、水色、紺色の5色あります。色ごとに微妙に模様が違っていて、朱色はほんのり水玉模様でした。
ちなみに白い部分は台紙で、お守りの本体は朱色の部分だけです。かなりコンパクトで大きさは3cm×5cmくらいしかないため、無くさないようにご注意を💦
財布に入れるといいかもしれません。
こちらもかわいい!猫張り子
拝殿ではたくさんの招き猫に囲まれて、猫のビッグ張り子が鎮座しています。この張り子、インパクト抜群でかわいいですよね💕
神社で張り子といえば安産祈願の犬張り子のイメージですが、王子神社ではもちろん猫です。拝殿にあるのとまったく同じデザインで、ミニサイズの張り子が授与されているの知ってますか?こちらは手のひらサイズで、めっちゃかわいい♡
こちらは
- 安産
- 子育て
- 魔除け
などに御利益があり、家に神棚がない方がお札の代わりに受けることが多いそうです。たしかに、張り子の猫さんなら気軽に飾れていいかも😊
まとめ
王子神社は「猫神さんと」呼ばれるだけあって、猫だらけのとてもかわいい神社です。御朱印も月替わりで季節感のあるかわいいデザインなので、御朱印めぐりが好きな方にはおすすめですよ😆
御朱印の対応時間は9:20~16:40分と変則的なので、時間ギリギリにならないようにご注意ください。終了時刻はとくに冬季は早めになることがあり、お一人での対応なのでできるだけお昼の12:00~13:00を避けるようにしましょう。
御朱印帳やお守りなど、王子神社オリジナルの授与品もたくさんあるので、かわいいもの&猫好きな方はぜひ現地でもチェックしてくださいね。
▼他にもあります!徳島のかわいい月替わり&限定御朱印▼
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王子神社の近くで御朱印がいただける神社仏閣や、合わせて行きたいおすすめスポットをまとめました。
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弁天山
弁天山は王子神社から約3.6km、車で7分~8分くらいの場所にある「日本一低い山」。徒歩30秒で登頂でき、山頂の厳島神社では御朱印もいただけます。