鳴門市北灘町に鎮座する葛城(かつらぎ)神社は昔から目の神さまとして信仰されている神社。
境内には「め」の絵馬がいっぱいあって、眼鏡を供養するめがね塚まであり、目の御利益に特化した珍しい神社です👓葛城神社の神さまが目を洗って眼病を治したという井戸も残っていて、参拝すると井戸の水で目を洗ったり持ち帰ったりもできますよ。
御朱印は神社の御朱印と新四国曼荼羅霊場の納経の2種類あり。
葛城神社へのアクセス
・JR鳴門駅から葛城神社まで車で約30分
高速道路の各インターからの距離は以下のとおりです。
- 高松自動車道鳴門インターから6.3km
- 高松自動車道板野インターから9.6km
- 神戸淡路鳴門自動車道鳴門北インターから8.5km
葛城神社の駐車場
葛城神社の駐車場は鳥居をそのまま車で通り抜け、拝殿前の広場に駐車するかたちでした。駐車場は無料で利用できます。
マイクロバスなど大型車用の駐車場は神社の手前に第二駐車場として用意されています。
公共交通機関でのアクセス
葛城神社の周辺には駅がないため、車以外で行く場合はバスを利用します。
- 徳島バス引田線に乗車し「北灘東小前」バス停で下車、徒歩15分
葛城神社の御朱印
拝殿の右手に社務所があり、そこで書いていただけます。
平日に参拝しても宮司さんがご不在のことはなかったですが、先日初めて社務所が閉まっていました。拝殿に葛城神社の書置き御朱印があったので拝受。印は「葛城神社」の印のものもあり、2種類ありました。
新四国曼荼羅霊場の御朱印
葛城神社は新四国曼荼羅霊場の第6番札所で、拝殿には新四国曼荼羅霊場用の書置きの御朱印があります。近くの長寿寺でも葛城神社の御朱印をいただけるそうです(曼荼羅霊場の納経のみ)。
新四国曼荼羅霊場の御朱印は専用のバインダーに閉じるシステムなので、サイズはかなり大きめです。こちらは印刷ではなく、ひとつずつきちんと墨書きされていますよ。
曼荼羅霊場の御朱印をいただく場合は御祭神のお姿を描いた御影も一緒にいただきましょう。
葛城神社の社務所受付時間
葛城神社の社務所受付時間は不明。
新四国曼荼羅霊場の札所でもあるので、霊場共通の納経受付時間7:00~18:00(一部は17:00まで)を参考にできそうです。
開門時間がないため、参拝は24時間できます。
葛城神社について
天円山南北麓に鎮座。天喜年間(1053年-1058年)に創建。
天智天皇が阿波国から大和国へ向かう際、当地で落馬し目を負傷、粟田の地で療養したと伝わる。祭神の一言主神は目の神様として知られ、境内には「御神水」と呼ばれる目の治療にご利益がある井戸がある。(Wikipedia葛城神社(鳴門市)より引用)
葛城神社の創建は天喜年間(1050年頃)といわれ、ご鎮座から1000年近い歴史があります。
Wikipediaでは「阿波国から大和国へ向かう際…」となっていますが、別の説では天智天皇が九州へ行幸されるとき、御祭神の一言主神も同行して粟田(現在の葛城神社があるあたり)の浜に立ち寄り、しばらくご滞在されたといわれています。
一言主神と天智天皇が浜へ釣りに出かけようとしたとき一言主神は落馬して竹で目を突いてしまい、眼病を患いました。療養のため一言主神は天皇のお供ができずにこの地にとどまり、あるとき井戸の水で目を洗ったところ眼病がすっかり治りました。
これに喜んだ一言主神は眼病が治ってからもその苦しみを忘れず、葛城神社の御祭神となり眼病に悩む人々を救うことを誓ったといわれ、今でも鳴門の目の神さまとして信仰を集めています。
粟田周辺では一言主神の眼病の原因となった馬は飼わず、竹も生えていないそうですよ。
葛城神社の御祭神
葛城神社の御祭神は一言主神(ヒトコトヌシノカミ)、別名・言離神(コトサカノカミ)ともいわれます。一言主神をお祀りした神社では、奈良県の葛城一言主神社が総本社として有名ですね。
一言主神は一言の願いを叶える神さまとして有名ですが、鳴門市の葛城神社ではまったく別の御利益があります。
葛城神社の御利益
拝殿に掲げられた大きな絵馬に「め」の文字があるとおり、葛城神社の御利益は眼病平癒、視力回復です。ページの冒頭から「鳴門の目の神さま」と書いているのでネタバレしまくりですが😂
拝殿と本殿をつなぐ幣殿の下には絵馬の奉納所があり、たくさんの「め」の絵馬が並んでいました。
一言主神が目を洗った井戸
手水舎の近くには一言主神が目を洗ったという「柳の井戸」が今もあり、眼病や目の不調などの悩みがある人は、ここで目を洗うことができます。この井戸の水は飲用可能と書いてあり、飲むこともできるようです→くんでみたところ、砂利のようなゴミのような物がけっこう入っていたのでそのまま飲むのは微妙…😅
初めて参拝したのはまだ暑い9月でしたが、とてもひんやりとした水でした。目を洗うとさっぱりしそうです。
葛城神社の見どころ
葛城神社で個人的に気になる&おすすめの見どころを写真つきでご紹介します!参拝される前にチェックして参考になさってくださいね。
聖域の山に囲まれた境内
まずは境内の入り口へ。車で葛城神社に向かうと、まずは鳥居を車でくぐります。
一番手前は柱に注連縄をはったものですが、「注連柱(しめばしら)」や「注連石(しめいし)」と呼ばれる鳥居の原型です。
葛城神社は山を背にしてご鎮座しています。扇を広げたような形をした山で、ちょうど要にあたる部分に葛城神社があります。
この山は「天円山(あまがつぶやま)」といい、昔からの原生林が残っていて鳴門市の天然記念物に指定されています。
天円山は山全体が聖域とされ、この山を越えた向こう側には阿波国の一の宮大麻比古神社がありますよ。
眼鏡を供養する「めがね塚」
拝殿の前には「めがね塚」があります。
「針塚」や「筆塚」などが神社によくあり、日本では不要になった道具に感謝して供養する風習がありますが、目の神さま葛城神社では不要になった眼鏡やコンタクトレンズなどをめがね塚に納めることができます💁♀️
葛城神社の境内社
境内にはいくつかの境内社(摂社・末社)があります。
膳夫神社
拝殿の左奥には膳夫神社があります。
「膳夫(かしわで)」と読み、こちらには料理の神さまをお祀りしています。背後には包丁塚があり、葛城神社では古い包丁の供養もしていただけますよ。
膳夫神社と包丁塚の間はスペースがものすごく狭いので、膳夫神社の鳥居の写真は正面からは無理でした💦
恵比須と大黒
拝殿に向かって右側に恵比須社。
左側に大黒社。
どちらも珍しい白い鳥居です✨葛城神社が鎮座する北灘は海が近い漁師町なので、大漁祈願や海上安全を願ってお祀りされているんでしょうか🤔
奥宮へと続く道
葛城神社の拝殿の左側には、奥宮へと続く道があります。人気もなく先が見えない坂道を登る不安から途中で引き返してしまいましたが、奥宮には天照大神がお祀りされています。
奥宮への参道にも由来が不明なミニサイズのお社がたくさんありました。
快神社は「こころよし」と読み、詳細は不明ですがいい御利益がありそうな名前ですね。徳島市にも同じ名前の神社がありますが、関係があるのかな?
目にいい授与品
葛城神社は目の神さまなので、授与品にも目に関するものがいろいろありました。目玉の形のお守りも気になりましたが、珍しいのは食品があること。
目にいいといわれるアントシアニンが豊富な黒米や、メグスリの木エキスが入ったお茶や飴があります。飴は漢方系の味かと思いましたが、ほんのりと優しい甘さで意外とおいしかったです。おすすめ。
まとめ
1000年近い歴史があり、昔から目の神さまとして信仰されている葛城神社は、眼病に悩む人や目の疲れ、かすみなど目の悩みがある人におすすめです。
使わなくなった眼鏡やコンタクトレンズがあれば、葛城神社で供養もしていただけますよ。
目の悩みがない人も、「聖域」といわれる天円山の空気を感じに参拝してみてはいかがでしょうか。
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