鴨島八幡神社は徳島県のやや西部、吉野川市鴨島町にあります。JR鴨島駅から徒歩5分もかからない、徳島では珍しい駅近神社。車がなくてもアクセスできますよ。
県内でもそれほどメジャーな神社ではないですが、太鼓屋台が出る盛大なお祭りや年末の注連縄奉納など年中行事が受け継がれていて、地域で大切にされています。
境内には宮司さん宅と社務所があり、御朱印もいただけます💁♀️
いただいた御朱印はこちらのページでまとめているので、ぜひチェックしてください☞鴨島八幡神社|今いただける御朱印はこれ!2021年のかわいい期間限定御朱印まとめ
鴨島八幡神社へのアクセス
国道192号線から一本奥にあり、「マルナカ鴨島店」や「すき家192号吉野川店」がある交差点を鴨島駅方面へ曲がります。鴨島駅前通りの「寿し辰」から西へ入った細い道の先にありますが、かなり道幅が狭いので普通車以上だと通行できないかも。
鴨島八幡神社の駐車場
境内に駐車可能。
鳥居側には車止めがあるので玉垣沿いに道なりに進み、裏側から入ります。駐車料金は不要。
公共交通機関でのアクセス
車以外で行く場合、JRとバスが利用できます。
- JR徳島線鴨島駅から徒歩5分
- 徳島バス鴨島・川島線、高原線、二条・鴨島線に乗車し「鴨島駅前」バス停で下車、徒歩5分
鴨島八幡神社の御朱印
境内に宮司さん宅?と社務所があり、今まで平日に何度か参拝しましたが、だいたい神職さんがいらっしゃいました。よく車で出入りされているので、近くの神社と兼務されているのかも。
拝殿にはわかりやすい授与品一覧がありました。拝殿左手に社務所があり、お守りなどはそちらで授与していただけます。あまり見かけない「災害除守」や「旅行安全守」がかわいらしいデザインで気になる。。。
期間限定御朱印も!
2021年より、鴨島八幡神社でも期間限定御朱印の頒布が始まりました。いただいた御朱印はこちらのページでまとめていますので、ぜひご覧ください😆
鴨島八幡神社について
境内に由緒書きがなく、神社の歴史など詳細は不明。
鴨島八幡神社は後述する鴨島城があった場所なので、城主が武神である八幡神をお祀りしたものと思われます。なので、戦国時代の創建で少なくとも400年~500年くらいの歴史があると推測。
地元ではなぜか「若宮さん」と呼ばれています。地元の年配の方によると、鴨島にいくつもある「若宮さん」の元がここやで、とのこと。
たしかに、周辺には上下島若宮八幡神社(鴨島町上下島)、若宮神社(鴨島町喜来)、若宮神社(鴨島町知恵島)など”若宮”と名のつく神社が複数あります。
鴨島八幡神社の御祭神
社名は「鴨島八幡神社」ですが、鳥居の扁額には「八幡神社・天満神社」とあります。
御祭神は八幡神である誉田別命(ホンダワケノミコト、応神天皇)と、天満神社の菅原道真公ですが、調べて見るともう一柱の御祭神がいる模様。
祭神:誉田別命、菅原道真、鴨島六之進
(阿波学会研究紀要 鴨島町の社寺建築から引用)
「鴨島六之進(かもじまろくのしん)」は鴨島城の城主で、城があったのが鴨島八幡神社の境内にある事代主神社のあたりだとか。おそらく、一般的に”城”としてイメージするような天守閣があるお城ではなく、砦のような簡易的なやつです。
六之進は天正7年(1579年)に脇城外の合戦(美馬市脇町)で戦死し、その後鴨島城も長宗我部元親軍に攻められて落城。またお前か…😂
▼いっぱいあるよ!長宗我部元親の天正の兵火被害者の会一覧💁♀️▼
鴨島八幡神社の見どころ
鴨島八幡神社で個人的に気になる&おすすめの見どころを写真つきでご紹介します!参拝される前にチェックして,
参考になさってくださいね。
鳥居
鴨島駅前通りから一本入った路地沿いに鴨島八幡神社の境内入り口があります。立派な鳥居があり、こちらには文政元年(1818年)という銘が。200年前に奉納されたものです。
鳥居の両脇には立派な桜の木があるので、春が楽しみ🌸
手水舎
鳥居をくぐると、すぐ右手に手水舎があります。
手水舎には立派な水鉢がありますが、ひび割れているためか別の鉢が置かれていました。水口は龍ではなく、普通の蛇口。
鴨島町は徳島県内では水道の水質がかなりいい自治体なので、安心してご利用ください(割とどうでもいい情報)。
コロナ禍で手水を封鎖する寺社が多いですが、鴨島八幡神社でも現在は使用できなくなっています。代わりにハーバリウムを並べてかわいくディスプレイされていました😊✨
狛犬
拝殿前に狛犬さんが一対いますが、こちらは銘が読み取れず何年生まれかは不明。個性的なお顔立ちと、あご周りのクルクルした巻き毛がかわいいです。
豪華な社殿は見どころいっぱい!
鴨島八幡神社の境内はそれほど広くはなく、どちらかというと小ぢんまりとした神社ですが、その規模に比べて社殿はかなりゴージャスな造りでした。
立派な瓦屋根で、シャチホコや迫力ある鬼瓦など盛りだくさん。
向拝には昔は鮮やかで美しかったと思われる格子天井がありました。
龍や菊、虎など図案もさまざま。鴨島町では大正時代から菊人形・菊花展が毎年開かれていて、菊人形シーズンには拝殿前にも立派な菊が飾られています。
拝殿内には書道パフォーマンスで見かけるような、大きな書がたくさん奉納されていました。達筆すぎて逆に読めないやつ・・・。正面のは「寶(宝)」ですかね。
木鼻や蟇股の彫刻も細かくてすごい!木鼻の龍は迫力がありました。拝殿の注連縄は麻でできていて、毎年年末になると氏子さんが編んでいるそうですよ。
社殿を横から見るとこんな感じで、拝殿、幣殿、本殿という造りでした。御本殿の周りもしっかりと玉垣で囲われていて、御本殿横にある地神塔にも立派な玉垣があります。
地神塔の台座も変わった足つきのもので、手が込んでいます。あまり見かけない形式でした。
境内社もゴージャス!
拝殿の手前には境内社として稲荷神社と事代主神社が並んでいます。
それぞれに鳥居もあり、お宮は赤と白の幕で覆われていて、境内社も負けず劣らず立派なもの。鳥居は写真で見えるコンクリート製のガッチリしたものと、さらに奥に竹っぽい素材でできた簡易的な鳥居がある2段階構成でした。
稲荷神社
こちらは稲荷神社。赤い鳥居と赤い幕が目立ちます。
こちらにはかわいい狛狐さんがいます!
この狛狐は大正9年(1920年)に奉納されたもので、とくに壊れそうな感じはないですが、網で囲われて厳重に保護されていました。
口には注連縄と同じ素材と思われる麻の束をくわえています。
犬っぽい狛狐さんのフォルムから、流れ星銀のこのシーンを思い出しました😂
甲賀忍犬黒邪鬼が鎌をくわえて伊賀忍犬赤目に襲い掛かるところと完全に一致です。80年代少年ジャンプ世代ならわかるよね☆
事代主神社
「御祭神について」でも触れましたが、この事代主神社があるあたりが鴨島城跡だそうです。残念ながら遺構はまったく残っていなくて、城跡感は皆無でした。
事代主神社は鳥居も幕も白で、稲荷神社の赤と紅白でペアになっている感じです。
大小並んだ祠
事代主神社の隣には大中小と順序よく並んだ小さなお宮さんがありますが、こちらは御祭神や由来などは不明です。奥に銀杏の木があるので、12月の参拝では黄色いじゅうたんに埋もれていました。
拝殿向かって左奥にも境内社が並んでいます。こちらも御祭神や由来などは不明。いちばん左端の祠にはなぜかディズニーの白雪姫の七人の小人風の置物が鎮座。御神体みたいになっとる😂
こちらはソロでお祀りされている祠。他の摂社・末社と比べると玉垣もあって立派なたたずまいですが、御祭神や由来などはやっぱり不明です。
立派な玉垣に囲まれて
裕福な藍商が寄進したという立派な御影石の玉垣。こちらは大正9年(1920年)に奉納されたもので、”徳島県下で類を見ない一級品”といわれています。
どんな感じで撮れば玉垣の立派さが伝わるかわからず、いつも以上にポンコツ構図になりました😂玉垣は道路沿いにずっと奥まで続いています。
江戸時代の庚申塚
境内の右奥には庚申塚があります。左から安永5年(1776年)、享保14年(1730年)、安永2年(1773年)、寛政元年(1789年)の建立というそこそこ古いもの。いちばん右は年数不明です。
台座は立派な阿波の青石、やっぱり贅沢な造りの神社ですね。
まとめ
鴨島八幡神社はJR鴨島駅近く、鴨島町の中心部に位置する神社で車でも公共交通機関でもアクセス便利です。
あまり大きな神社ではないですが、かつては裕福な藍商人から寄進を受けていたので社殿や玉垣はとても贅沢な造りで見ごたえがありました。境内社も立派で、稲荷神社にはかわいい狛狐さんもいます🥰
かわいらしい季節替わりの御朱印をいただくことができるので、吉野川市で御朱印めぐりをする際は参拝してみては。
おすすめのお立ち寄りスポット
鴨島八幡神社の近くで御朱印がいただける神社仏閣や、あわせて行きたいおすすめスポットをまとめました。
藤井寺
四国八十八か所霊場第11番札所藤井寺(ふじいでら)は鴨島八幡神社から2kmくらいの場所にあります。例年4月下旬から5月上旬にかけて、弘法大師お手植えといわれる「五色の藤」が見ごろになります。
PAON(現在は百日アジア)
鴨島八幡神社から徒歩5分くらいの鴨島郵便局の向かいにあるカレー屋さん「PAON」はランチにおすすめ。20種類以上のバリエーション豊富な変わり種ナンが食べ放題です!
PAONは2020年6月にリニューアルオープンし、カレーとラーメンが楽しめるお店「百日(そうにち)アジア」になりました。
徳島では珍しい”徳島ラーメンじゃないラーメン屋さん”で、鶏ガラ系スープのラーメン「焼きガララーメン」と二郎系の濃厚ラーメン「炭二郎」2タイプがあります。あっさり好きな方もこってり好きな方も楽しめます。
「炭二郎(たんじろう)」というメニュー名からか、なぜか店内に煉獄さんがいました😂