徳島市の金刀比羅神社は眉山に連なる勢見山に鎮座していて、「勢見(せいみ)のこんぴらさん」として親しまれています。徳島駅からもギリギリ徒歩圏内なので、観光で来られた方でも比較的参拝しやすい場所にありますよ。
徳島城の鎮守として現在の場所に遷座した由緒ある神社で、徳島市中五社のひとつ。初詣や七五三、秋祭りシーズンはたくさんの人が訪れますが、ふだんはとても静かでひっそりとしています。
境内はコンパクトですが日本最大の石灯籠やマッチョな狛犬、狸の祠など見どころがたくさんあります💁♀️
金刀比羅神社へのアクセス
金刀比羅神社は国道438号線沿いにあり、JR徳島駅から車で10分程度です。
国道に面した大きな灯籠と鳥居が目印になります。
金刀比羅神社の駐車場
金刀比羅神社には神社専用の駐車場がありません。
車で行く場合は近隣のコインパーキングを利用します。
公共交通機関でのアクセス
金刀比羅神社に車以外で行くにはJRとバスが利用できます。
- JR徳島駅から約2km、徒歩30分弱でギリギリ徒歩圏内
- JR牟岐線二軒屋駅から約1km、徒歩13分
金刀比羅神社のすぐ近くにはバス停があります。
- JR徳島駅から徳島市営バス二軒屋・法花(ほっけ)行きに乗車し、「金刀比羅下」バス停下車すぐ
金刀比羅神社の御朱印
金刀比羅神社は境内に社務所兼宮司さん宅があります。
ご不在の場合が多いので、拝殿にある書置きを拝受しました。初穂料は「お気持ちで」と書いてありますが、一般的な御朱印の初穂料と同じ300円を納めるといいと思います。
▼書置き御朱印の保管に便利です▼
金刀比羅神社について
元和2年(1616年)に蜂須賀家政が阿波国に入国後、徳島城府の鎮府として勝占町から移された。近隣にある勢見山は、源義経が屋島へ向かうために勝浦に上陸し、軍勢を見たことに由来しており、本来は勝占神社の鎮座する鉢伏山のことだが遷座と供に山名も移ってきた。
明治18年(1885年)から同25年(1892年)まで、国幣中社忌部神社が仮鎮座したことがある。なお、その経緯は忌部神社の項目を参照されたい。
大鳥居は寛政3年(1791年)に築かれ、大鳥居のしめ縄は徳島県下一である。(Wikipedia金刀比羅神社(徳島市)より引用)
金刀比羅神社は徳島県下三金刀比羅のひとつ。
徳島藩主からの崇敬が篤かった徳島市中五社のひとつにも数えられています。古くは四国霊場の番外霊場としてお遍路さんの巡礼ルートにもなっていました(番外霊場としての御朱印はありません)。
元和2年(1616年)に初代徳島藩主・蜂須賀家政公が阿波に入国したとき、徳島城の鎮守として徳島市勝占(かつら)町から現在地へ移されました。
金刀比羅神社が鎮座する「勢見(せいみ)山」という山の名前も、源義経が屋島の戦いへ向かうために阿波に上陸したときに軍勢を見たことに由来する地名で、御遷座と一緒に地名も移されました。
明治18年~明治25年(1885年~1892年)まで、現在二軒屋に鎮座している忌部神社が金刀比羅神社内に仮鎮座していた時期があります。
金刀比羅神社の御祭神
金刀比羅神社の御祭神は大物主命(オオモノヌシノミコト)、全国の金刀比羅神社でお祀りされている神さまです。
勢見の金刀比羅神社は藍商人からの信仰が厚く、昔から海上安全の神さまとして崇敬されてきました。
金刀比羅神社の御利益
金刀比羅神社の御利益は家内安全、厄災除け、病気平癒。海上安全の神さまとして信仰されていることから、水難除けの御利益もあります。
金刀比羅神社の見どころ
金刀比羅神社で個人的に気になる&おすすめの見どころを写真つきでご紹介します!参拝される前にチェックして参考になさってくださいね。
急角度の階段
金刀比羅神社の大鳥居は寛政3年(1791年)製。およそ230年前のものです。
大鳥居をくぐると、なかなかえげつない角度の階段が待ち受けています😂かなりの急角度ですが、段数は80段程度なので見た目よりは楽に登れるかと思います。
日本最大の石灯籠
藍商人が奉納した石灯籠は高さ10メートルで日本最大級です。
この灯籠の明かりは海からも見えて、近隣の津田港に入港する船の目印にもなっていました。昔は今よりも海岸線が内陸にあったので、金刀比羅神社はかつては海沿いだったそうです。
金刀比羅神社には大きな石灯籠以外にも、境内に奉納された灯籠がたくさん並んでいます。長らく崇敬されていた歴史がわかりますね。
階段沿いにあるのは「安政」や「嘉永」など江戸時代後期に奉納されたものばかり。
境内には青い絵付けがきれいな陶器の灯籠もあります。これは70年くらい前に奉納されたもので、瀬戸焼でできています。陶器の灯籠はわりと珍しいですよね😆
金刀比羅神社は狛犬いっぱい
大鳥居にいる狛犬は年代は読み取れませんでしたが、かなり古いもののようです。阿形は下あごがなくてかわいそうな姿ですが、飴ちゃんはしっかりくわえています。
境内にいる青銅の狛犬はマッスルボディでした。
「天空の鳥居」的眺め!
階段を登ると青銅の鳥居があり、階段の方向を見ると徳島の市街地が見渡せます✨金刀比羅神社は山の中腹にあるのでなかなか景色がよかったです。
これで海とか見えたら「天空の鳥居」的な絶景なんですが、残念ながら鳥居の向こうには寂れた地方都市の風景が広がっているだけです😂
女性に人気の狸の神さま
境内社・皇大神宮の中には狸の祠があります。狸を祀った祠って徳島以外にもあるのかわかりませんが、ここにお祀りされているのは「お四つ大明神」と「お六つ大明神」という狸。
どちらも女の狸の神さまで、歓楽街の女性から信仰されています👏昔はお四つさんとお六さんへお願い事をするときにはおしろいや赤提灯がお供えされていたとか。女の神さまらしいお供えですね。
お四つ大明神、お六つ大明神には所願成就のほか、水商売やうせもの探しの御利益があります。
皇大神宮は御祭神や由来などは不明、急角度の階段の上に本殿があり近くでお参りすることはできません。
忌部神社への参道は崩壊ぎみ…
金刀比羅神社と忌部神社は参道がつながっていて、ここから行ったほうが近いという話なんですが、見た感じとても危険な雰囲気。奥がどうなっているかわからないので、登山並みの装備がない場合は遠回りでも表参道からのお参りがおすすめです。
金刀比羅神社から忌部神社の表参道までは徒歩5分程度の距離で、すぐ近くですよ💁♀️
まとめ
金刀比羅神社は眉山のふもとに鎮座していますが、阿波おどり会館や神社仏閣が密集している寺町からは少し離れているため、ふだんはあまり訪れる人もなく静かな神社です。
社務所がご不在のことが多いため、御朱印は基本的に拝殿にある書置きをいただく形ですが『参拝したのに御朱印をもらえなかった…』ということはないので、遠方から御朱印巡りで徳島に来る方でも安心です。
近くには忌部神社や大麻比古(おおまひこ)神社もあるので、あわせて参拝するのがおすすめですよ。
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