覚住寺(かくじゅうじ)は南あわじ市ののどかな田園風景の中にあるお寺。それほど大きなお寺ではありませんが、淡路島におよそ200あるお寺のなかでも最古の歴史があります。
淡路島七福神では毘沙門天をお祀りしていて、ハッピー券持参で拝観料200円を納めると本堂に上がって御本尊の前でお参りができます💁♀️
覚住寺→万福寺→護国寺→智禅寺→長林寺→宝生寺→八浄寺の順に巡礼
覚住寺へのアクセス
覚住寺の周辺は畑と住宅が広がっていて目印になるものがないため、場所が少しわかりにくいかも。
県道535号線の円行寺交差点には覚住寺への案内標識がありました。覚住寺への入り口のオニオンロード沿いにも毘沙門天の看板があり、近くまで行くと案内が多くてわかりやすいです。
- 神戸淡路鳴門自動車道「西淡三原」インターから15分
覚住寺の駐車場
覚住寺の駐車場はお寺から少し離れた場所にあります。
駐車場は砂利敷きできっちり区切られてないタイプの広場でしたが、かなりの台数が停められます(普通車40台)。駐車場は無料で利用できます。
公共交通機関でのアクセス
洲本高速バスセンターから覚住寺方面への路線バスがありますが、バス停からかなりの距離があるので車以外でのアクセスは困難です。
- 縦貫線「立石」バス停で下車、覚住寺まで徒歩25分~30分程度
覚住寺の御朱印
淡路島七福神の専用納経帳を覚住寺で購入しました。専用納経帳には最初から墨書きと印が押されていて、各お寺では左上の日付印のみ押していただくシステムです。
2回目以降の参拝では300円ずつをお寺ごとに納めます。
もちろん、専用納経帳以外の普通の御朱印帳を持参して書いていただくこともできますよ🙆♀️
覚住寺は七福神霊場のほか淡路四国八十八か所霊場の札所でもあるので、別の御朱印もあります。こちらが御本尊の御朱印、覚住寺は淡路四国の札所ですが、御影(おすがた・おみえ)の授与はありませんでした。
覚住寺のお接待
淡路島七福神霊場では、ハッピー券持参で参拝するとお寺ごとにいろいろなお接待(お土産)がいただけます。覚住寺では「福寿延命箸」というお箸をいただきました(中に入っているのは普通の竹の割り箸っぽい)。
今回が初めての淡路島七福神巡りで、覚住寺からスタートしたからか、説明をとても親切にしていただけました。
覚住寺の納経受付時間
覚住寺の納経受付時間は7:00から17:00までです。
覚住寺について
☝本堂内にあった額にいわれが書かれているっぽいですが読めず😂
詳しい由来はわかりませんが、覚住寺は推古天皇の時代(592年)に聖徳太子によって創建されたと伝わっています。現在は小ぢんまりとしていますが、かつては七堂伽藍を持つ広大な敷地のお寺で、淡路島で最古の寺院のひとつといわれています。
宗派は高野山真言宗、淡路島七福神霊場第3番札所のほか淡路四国八十八か所霊場第9番札所となっています。
健脚祈願のお寺
覚住寺は健脚祈願で有名なお寺ですが、それは毘沙門天の使いであるムカデが由来だそう。毘沙門天の使いといえば虎が有名ですが、ムカデもお使いなんですって😲
ムカデは漢字で「百足」と書くように足がいっぱいあって歩くのが早いことから、その”健脚”にあやかろうと、毘沙門天を祀る覚住寺にわらじを奉納するようになったそうです。
覚住寺の本堂にはムカデの絵が入った渋い紫色の座布団が並んでいるので、虫が苦手な方は閲覧注意。
覚住寺の御本尊
七福神霊場での御本尊は毘沙門天(びしゃもんてん)。毘沙門天は勇気と決断を授けてくれるインド出身の神さまで、勝負事や金運アップの御利益があります。
武神なので戦国武将からの信仰が篤く、とくに上杉謙信公が「毘沙門天の生まれ変わり」と称したことで有名ですね。
インドでは財宝の神、日本では北方を守護する四天王・多聞天(たもんてん)として信仰されています。四天王としてではなく、単独でお祀りされる場合に限って「毘沙門天」と呼ばれます(豆知識)。
覚住寺の御本尊は如意輪観音ですが、こちらは絶対秘仏のため拝顔はできません。
覚住寺の見どころ
覚住寺で個人的に気になる&おすすめの見どころを写真つきでご紹介します!参拝される前にチェックして参考になさってくださいね。
コンパクトな山門
覚住寺の駐車場から山門までは徒歩1分~2分程度の距離。山門はややコンパクトですが、ちゃんと金剛力士像がお寺を守っていました。
なんだかお腹がぽよんぽよんで中年太りぎみな金剛力士像😂
山門には健脚祈願のわらじが大量に奉納されています。この「足腰お願いわらじ」は本堂の中の売店で500円を納めると奉納できます。
四国八十八か所霊場第9番札所法輪寺でも覚住寺と同じ足腰お願いわらじが奉納されていましたが、こんなふうに山門にたくさんあると迫力がありますね。
鐘楼
境内の奥には鐘楼、山門と同時期に建てられたものだとか。「老朽化のためつかないでください」と書かれていて、参拝者がつくことはできません🙅♀️
見通しがいい本堂
本堂は全面ガラス戸の近代的な感じ、入ると左手奥に御本尊がお祀りされています。
本堂前の目立つところに寄進の記念碑的なやつがありましたが、ここでまさかの吉田茂が登場😲
本堂の前には毘沙門天の顔だしパネルもあります。ただ、子供用なのか、サイズが小さくて大人だと腰をかがめないと顔出しできない予感😂
本堂での読経タイム
本堂の中にはいかつい木彫りの毘沙門天像がお祀りされています。こちらはお前立ですが、お厨子の中の尊像によく似ているそうです。
右手に宝棒、左手に宝塔を持っているのが毘沙門天の特徴。毘沙門天が持つ宝棒には悪霊を退ける力があり、財宝を授けてくれます。身に着けている甲冑には悪行と煩悩を押さえて魔をはらう力があります。
ここでお説法を聞き、ご住職と一緒に読経(般若心経一巻)&毘沙門天の御真言を唱えます。
写真では見切れていますが、左側の太鼓をドンドコ鳴らしながらの読経は迫力がありました。他のお寺でも太鼓つきの読経ですが、覚住寺の太鼓がいちばんいい音だった気がします。
お寺に鳥居
本堂の左隣には謎の鳥居があり、覚住寺は神仏習合のお寺でした。門が閉まっているので、鳥居の奥には行けないようになっています。
本堂の中に遥拝所として祭壇があり、ここから奥にある鳥居がうっすら見えます。祭壇の提灯には「南無司天龍王大権現」とありました。お祀りされているのは龍神さま(白蛇?)で、もともとはこちらの屋敷神だとか。
お祀りされている神さまの由来など詳細は不明ですが、商売繁盛の神で、お札やお守りなどを受けることができます。
まとめ
覚住寺は畑に囲まれたのどかな場所にある地域密着型のお寺の雰囲気がしますが、淡路島七福神めぐりで訪れる人が多く、平日に参拝しましたが本堂内の受付にひっきりなしに人が来ていました。
仏さまと神さまを一緒にお祀りする神仏習合のお寺で、すぐ隣には上田八幡神社もあります。
淡路島の南部にあるので、四国方面からのお参りには便利な立地でした。淡路島南部で御朱印めぐりをするときには、ぜひ行ってみてくださいね。
おすすめのお立ち寄りスポット
覚住寺の近くで御朱印がいただける神社仏閣や、合わせて行きたいおすすめスポットをまとめました。
淡路島七福神
車で10分程度で布袋尊を祀る護国寺や恵美酒神を祀る万福寺にも行けます。
▼布袋尊をお祀りする護国寺▼
▼恵美酒太神をお祀りする万福寺▼
八木のしだれ梅
覚住寺から車で5分くらいの場所に、有名な「八木のしだれ梅」があります。
個人のお宅の庭に咲く樹齢70年のしだれ梅の巨木は例年2月下旬見ごろを迎え、淡路島島外からも多くの観光客が訪れています。幻想的な光景で、一見の価値ありですよ✨