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徳島県美馬市|うさぎの御朱印がかわいい西照神社は大滝山の頂上にあるアクセス不便な聖地

徳島の御朱印

西照(にしてる)神社は標高946mの大滝山の頂上にある神社で、徳島県と香川県の県境に位置しています。

四国では珍しい月読命(ツクヨミノミコト)をお祀りしていて、「月神の宮」として有名。月をイメージしたかわいいうさぎの御朱印がいただけるので、アクセスはかなり大変ですが御朱印好きな方におすすめしたい神社です😆

・最寄り駅からは20km以上の距離があり、近くを通るバス路線もなく、車以外でのアクセスが困難な場所にあります。
・西照神社周辺には野犬の群れがいるようで、10匹くらいが道路をテクテク歩いてるのを見たことがあります。人や車に向かってくるような好戦的なタイプではありませんが、念のため参拝時にはご注意ください。
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西照神社へのアクセス

西照神社は「神さまに呼ばれた人しかたどりつけない」と言われるほどの到達難易度ですが、県道252号線から行くとひたすら案内標識にしたがって「大滝山」方面に進むだけなので、比較的わかりやすいと思います。

冬期の参拝は積雪や道路の凍結にくれぐれもご注意ください。

西照神社
〒779-3638
徳島県美馬市脇町西大谷672

西照神社の駐車場

西照神社には駐車場はなく、境内の授与所周辺に駐車する形で、料金は無料です。

西照神社のすぐ隣には四国別格二十霊場第20番札所大瀧寺がありますが、駐車場は共通ではありません。

公共交通機関でのアクセス

西照神社の周辺には駅やバス停などがなく、車以外の交通手段ではアクセスが難しいです。

・JR徳島線穴吹駅から車で30分

▼レンタカーという選択肢▼

西照神社の御朱印

土日祝日は基本的に宮司さんがいらっしゃるので、御朱印帳に浄書していただけます。平日など授与所がご不在の場合には拝殿に書置きの御朱印が置いてあるので、ご安心ください。

2019年11月から、書置き限定で絵入りの御朱印が頒布されています。絵柄は微妙に一枚一枚違いましたが、月読命をイメージしてすべてに月の絵がありました(満月だけでなく、三日月もあり)。うさぎさんの絵はあったりなかったりで、左上のお花は「月に咲く花」といわれるキンモクセイです。

御朱印に描かれる絵は3パターンあるそうで、不定期でデザインチェンジもあるとか。通常の御朱印もかわいいですが、一点もの感覚があって、こちらの絵入り御朱印も素敵ですね。

ご不在のときに書置き御朱印がなかった場合は郵送していただけます。拝殿に郵送での授与方法について記載があるので、ご確認ください。料金はレターパック代(2019年10月から360円→370円に値上げ)+御朱印の初穂料となります。
拝殿に宮司さん宅の電話番号が書いてあるので、郵送希望の場合は念のため連絡しておくといいかも。

美馬まほろばの里開運四社巡り

西照神社と美馬市内の3社を合わせた4社をめぐる御朱印スタンプラリーがあり、すべて巡礼すると特別な御朱印がいただけます。

  • スタンプ台紙は西照神社に置いてあり、1枚300円。台紙のデザインは何パターンかありました。
  • 朱印スタンプの押印は1社につき別途300円。

なので、コンプリートするには1500円が必要ですが、四社巡りコンプリート御朱印は無料でいただけました。

通常の御朱印よりも大きめサイズで、やや厚手の紙に書かれていました。宮司さんがいらっしゃる場合は御朱印帳に書いていただけるのかな?

▼書置き御朱印の保管に便利です▼

西照神社の社務所受付時間

基本的に平日はご不在のようで、土日祝日のみの対応となります。受付時間は9:00~17:00まで。

冬期は日の入りが早いので、社務所の終了時間が早い場合もあるかも。以前、日曜日の16:30くらいに参拝したらすでに無人のときがありました。ギリギリの時間になる場合は、参拝前に連絡しておくのがおすすめ。

西照神社について

西照神社の正式な創建年は不明。

境内には由緒書きがありますが、ちょっと内容が難しい。

大滝山阿讃国境に位し標高九四六米七尾七谷の源をなす嶺峰にして古代「大嶽(おおたき)山」と稱せられる。由緒、古伝の存す所を案ずるに上代神世の昔、伊耶那岐尊、高御産巣日神の詔を以ちて、筑紫の日向の橘の小戸の阿波峡原に降り禊祓まして心身清浄なる身を以て山川草木各々の主管者を任命し終りに天照大神を高天原へ。祖国並に大八州国を統治し次に月読尊は夜の食国(筑柴の国即ち九州全域尚湯の出る国即ち四国の嶋)を統括し東大和紀伊の動向を看視せよと委任し給ふ。
そこで月読尊は航海の神、田寸津姫命即ち宗像三神の部族を率いて伊豫から阿波の国に移り大嶽山の頂、展望のきく所に櫓(やぐら)を設け瀬戸内海難波及び大和の動向を監視せしめ、天津神の詔を体し九州四国を統括し、蒼生人(あおひとぐさ)の九厄十悪を祓ひ退け、夜毎に白露をふらし、五穀草木を潤し海上安全を守護されしと降って、平安朝の初期桓武天皇の御代僧空海二十四才の頃三教指針(神道儒教仏教)の一佛教を選び厳修体得せんと大嶽山に登り、北面の崖の中腹に山籠すること三年。教理に初光を見出し、続いて土佐の国室戸に至って三年余を経て都に赴く。偶に遣唐使の渡航舟団に加はるに及んで、大嶽山航海の神に安全を祈願して出航す。
途中台風に遭ひ遣唐使の三隻は行方不明になるも空海は遙か南方唐の赤岸鎮に漂着。陸路都長安に至り、青竜寺恵果和尚に教を乞ふ。和尚之を優遇し密教の奥義を伝授。さる帰国に及んで大嶽山の三神に厚く感謝せし。後門弟をして別当寺を建て奉仕せしむ。続いて本地垂迹(すいじゃく)の説を唱え布教に之れ努め社号に権現号を贈り、西照大権現と改し、神祇官に代り祭を司り明治六年に至る。
中世稲田氏国守になるに及び崇敬者として山麓の九石八斗の村落を寄進し、諸役を定住させ奉仕せしむ。明治六年、神佛習合分離の大政官布告に基き、社格郷社「西照神社」と旧に服し、神官をして祭祇することとなり今日に至る。

(西照神社境内由緒書きより引用)

西照神社のご由緒によると、イザナギがツクヨミに治めさせた「夜の食国(よるのおすくに)」というのは九州と四国、だそうです。
唐に行く前の若き弘法大師も大滝山に登って3年間山籠もりし、遣唐使船に乗るときには大滝山の航海の神に祈願しています。無事に帰国した後は門弟が別当寺を建立し、「西照大権現」として祭祀し、明治の神仏分離まで長らく山岳修行の聖地として信仰されました。

「西照権現」と刻まれた灯籠が拝殿前に残っていました。倒壊寸前ですが、苔むしていて歴史を感じます。

由緒書きにあるとおり、大滝山からは肉眼でも瀬戸内海や高松方面と思われる香川県の市街地が見渡せました。『こんな山の中から瀬戸内海が見えるのか?』と疑問に思っていましたが、予想外に見晴らしがよかったです。

神仏分離までは西照神社と一体だった大瀧寺。拝殿横には大瀧寺へと向かう参道がありますが、現在はさすがに通行できなさそうです。

また、西照神社は式内社・田寸(たき)神社の論社です。

論社(ろんしゃ)
所在がわからなくなった式内社の候補となる神社が複数あり、いずれとも決定しがたい場合にそれらの神社に対して使われる言葉です。

西照神社の御祭神

西照神社の御祭神は月読命(ツクヨミノミコト)と宗像三女神。

宗像三女神(むなかたさんじょしん)
多岐理姫命(タギリヒメノミコト)、多紀都姫命(タギツヒメノミコト)、杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)の三柱の女神のこと。

黄泉の国から帰ったイザナギが禊をしたとき、左目からアマテラス、右目からツクヨミ、鼻からスサノオが生まれました。三人兄弟の真ん中っ子で、男神とされますが性別は明確ではありません。

古事記や日本書紀ではアマテラスとスサノオは記述が多いですが、ツクヨミはほとんど登場しないミステリアスな神さまですよね。

四国では月読命を主祭神とする神社はほとんどなく、かなり珍しいです。

西照神社の見どころ

西照神社で個人的に気になる&おすすめの見どころを写真つきでご紹介します!参拝される前にチェックして参考になさってくださいね。

山の中にひっそりとたたずむ鳥居

大瀧寺のすぐ隣に鳥居があります。車の場合は鳥居を通り過ぎて道なりに進むと境内への入り口がありますよ。

階段は角度がヤバイですが、厄除け坂になっています。

狛犬

西照神社の狛犬は笑ったような表情がかわいい。

この狛犬さん、一般的な神社の狛犬とはちょっと違うところがあるのわかりますか?こうして注連縄で囲われているのって不思議ですよね🤔

西照神社の狛犬は、ある伝説により神のように崇められています。

西照神社の狛犬の伝説

現地に狛犬の由緒書きもありますが、文字がかすれて読みにくいので書き出してみました(誤字があったらすみません)。

汝いま神と崇められる我が威容を静けく見てたもれ。阿讃の信者に大任を託されて神域の清浄を守った我が姿を。-或る夏の夜の出来事である。物の怪を呼ぶかのようにシーンと静まった此の境内に不意に夜の静寂を破った狼の声。軈て血を見た一匹の咆哮に群れ集まった数十匹の狼は猛り狂って激しく格子にぶっかったり噛み砕いた。山道で狼に襲われて生命からがら祠堂に逃げ込み死の恐怖にさらされながら怯えている親子に取って正に阿鼻叫喚。今や格子が破られんとした其の時である。間一髪!!わが境内を血で汚されまいとしてか、この様子をじっと見つめていた狛犬の目が突然異様に輝いたと見るや電光石火の如く狼に襲いかかり瞬く間に追っ払った。なまじ神域を汚すものは何物たりとも赦すまじと其の決意と神通力を在り在りと見せつけたのである。此の狛犬は天保十四年六月心ある阿讃の信者によって神域の鬼魅(変化)を避けることを託して奉献されたもので、其の狛犬また善くぞ是に応えたものである。人の無心の合掌を拝する狛犬もまた神である。感侵されまいぞ。汝の行手を守る狛犬(理性)よ。其処に巣くう鬼魅(邪心)なるものに。而(しか)して艱難辛苦(かんなんしんく)、驥足(きそく)を展ばし大いに鵬翼(ほうよく)をひろげられよ。此処阿讃の霊峰大滝山の西照神社の狛犬は、汝が飛躍への掛け橋となる不二の神なるものぞ。-合掌。

(境内案内板より引用)

要約すると、徳島から香川への峠道を通っていた親子が狼に襲われそうになったとき、『神域を汚す者は許さん!』と狛犬が動き出して狼を退治したというお話。

この狛犬は天保14年(1843年)に奉納されたもので、信者によって「神域の鬼魅(変化)」を避けることを託されており、その願いに応えたと称えられています。

苔むした拝殿

社殿は一段高い場所にあり、階段や鳥居、石垣もすべて苔むしています。神社の長い歴史を感じます。

拝殿前の鳥居、ちょっと低めでミニサイズなのが好き。もちろん、苔いっぱい。

宮司さんがいらっしゃるときは拝殿の扉が開いているようで、格子天井にカラフルな天井画があります。

拝殿の左側にはどこからか移されてきたと思われる小さな祠が並んでいます。小さな祠を守るのは小さな狛犬、ミニサイズの地神塔もありました。

大滝山には意外とまとまった集落が点在していますが、過疎化が進んだためにお世話ができない神さまが増えているのかもしれません。

灯明杉

西照神社の境内には杉の大木がたくさんありますが、杉にも不思議な伝説があります。

阿讃県境の高峰大滝山の霊地に天を突くように生えている杉の大木は幹周4.5米、樹高約50米の老木で通称、西照神社の千年杉と言われており、其の名のように樹令は500年、山頂の厳しい風雪によく耐えて根を張り枝を広げかくも雄々しく育ってきた神木である。古来数々の伝説を秘めてきた神木であるが其の神威に驚眼を開かせた左の出来事がある。
日清戦争が布告された明治27年8月1日の夜、千年杉の穂先に突然点った灯りが毎晩のように煌々と輝いて四囲の村々を照らし続けたが翌年4月17日の晩は其の灯りが不意に消えて翌朝は講和戦勝の報が入った。次に日露戦争の時にも同じ現象が起ったのである。村人は「国家の一大事のニュースよりも西照さんが先にしらせてくれる」と言って其の霊験の灼かさに驚眼を開き朝夕の信仰は以前より深まった。
そして近年にも西照神社の灯明杉にまつわる伝説は残っていたのである。昭和60年頃のとある夕暮れ時、ふと西照神社の頂を見上げてみると薄暗い夕闇の中から一筋の青白い閃光が上がっていたのである。その青白い光はしばらく光を放って消えたのです。
神宿る此の大木は神威恭々霊徳滲々西照神社の御霊験と相まって今も生き生きとこの霊峰に威容を誇っているのである。

(境内案内板より引用)

日清戦争のときはまだしも、昭和60年って何があったんだろう…。

案内板の隣にあるので、これが灯明杉でしょうか?見上げても先が見えないほどの大木でした。

願いの石

「願いの石」というものがあり、こちらは「自身の心願を願い石に込めてお祈りください。」とのこと。注連縄で囲われていて、石に直接触れることはできません。

ちょこんとうさぎさん。つぶらな瞳がかわいい。

月の木馬と祈りの石

拝殿の隣には「月の木馬」というかわいらしい絵があります。これは実際に奉納された絵を拡大したもので、奉納記念と社務所改修事業の記念に置かれているっぽい。

本物の絵は拝殿にあります。

月の木馬の前には「祈り石」があり、こちらは「日々の感謝をお祈りください。」とのこと。

境内社

境内にはいくつかの摂社末社がお祀りされています。

稲荷神社

拝殿の右側にある稲荷神社。御祭神はもちろん宇迦之御魂(ウカノミタマ)大神です。五穀豊穣や商売繁盛、産業振興などの守護神として信仰されています。

ウカノミタマは保食神(ウケモチノカミ)や大宜都比売命(オオゲツヒメノミコト)などと同一の神とされますが、西照神社の御祭神であるツクヨミは日本書紀でウケモチを切り殺してしまい、アマテラス姉さん激怒。古事記では似たストーリーでスサノオがオオゲツヒメを切り殺し、やっぱりアマテラス姉さん激おこでした。⇒日本神話における食物起源神話

エピソードが重なることから、ツクヨミとスサノオを同一の神とする説もあるとか。

熊野神社

稲荷神社のさらに右隣にある熊野神社。こちらは縁結びの神さまですが、そのパワーが超強力だとか。御祭神は熊野大権現、伊弉諾(イザナギ)尊、伊弉冉(イザナミ)尊の3柱。

もともとは大滝山で奥の院・熊野権現としてお祀りされていましたが、昭和の始めに現在地に遷座したそうです。

八大龍王神社

熊野神社の隣にあるのが八大龍王神社。

御祭神は難陀(ナンダ)、跋難陀(バツナンダ)、娑伽羅(シャカラ)、和修吉(ワシュキツ)、徳叉迦(トクシャカ)、阿那婆達多(アナバダッタ)、摩那斯(マナシ)、優鉢羅(ウハツラ)の八大龍王で、宇宙根源の神の使いとして人々の諸願成就のために働く水の神・必勝の神だとか。

名前の響きの通り、八大龍王は仏法を守護する天部の神。西照大権現時代の名残でしょうか。

まとめ

西照神社は徳島県と香川県の県境に位置する山の上の聖地。標高1000m近い山の頂上に鎮座していますが、宗像三女神や八大龍王など水の神をお祀りする不思議な神社でした。

狛犬や灯明杉には伝説もあり、まさに「聖域」といった雰囲気。「神さまに呼ばれた人しかたどりつけない」と言われるほどのアクセスの不便さが逆に神秘的です。

平日は宮司さんがほぼご不在ですが、拝殿に書置きの御朱印があり、書置き限定でかわいい絵入りの御朱印もいただけます。美馬市の他の3社と合わせて「美馬開運四社巡り」をするといただける特別な御朱印もあるので、西照神社を参拝するときはぜひチャレンジしてみては。

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