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徳島県勝浦郡|「星の岩屋」星谷寺はアクセス不便な山の中、紅葉の名所で有名!御朱印は鶴林寺で

四国霊場

勝浦町の山奥に「星の岩屋(ほしのいわや)」という場所があるのをご存知でしょうか。正式には「星谷寺(しょうこくじ)」という寺号ですが、弘法大師の伝説をもとにした「星の岩屋」という通称のほうが有名です。

星の岩屋は弘法大師ゆかりの聖地としてだけでなく、紅葉の名所としても知られています。写真愛好家の間では有名ですが、一般的には穴場かもしれません。このページでは、2019年の紅葉シーズンに参拝したときの様子をお届けします💁‍♀️

「星の岩屋」は2つの霊場で札所となっていて、御朱印をいただくこともできます。

  • 19番札所立江寺奥の院
  • 阿波秩父観音霊場第7番札所
現地に納経所はなく、御朱印は20番札所鶴林寺でいただけます。
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星の岩屋へのアクセス

星の岩屋
〒771-4304
徳島県勝浦郡勝浦町大字星谷野田尾126

周辺は道幅が狭く、みかん畑に囲まれています。収穫シーズンには農家の方の軽トラが思わぬところに停まっていたりするので、通行にはくれぐれもご注意を🙇‍♀️

  • 徳島自動車道徳島インターから約25km

星の岩屋の駐車場

道路沿いの少し広くなった場所が駐車スペースとなっていて、無料で駐車できます。停められる台数はかなり少ないですが、他に駐車場はありません。

「車の乗り入れはここまで」となっていますが、この先も道路は続いています。後述しますが、滝の前にも1台~2台分くらいの駐車スペースはありますが、紅葉シーズンの休日は写真撮影に訪れる方も意外と多いので駐車できない可能性も。。。

公共交通機関でのアクセス

車以外でのアクセスはかなり難しいかと。。。

  • 徳島バス勝浦線に乗車し「中角」バス停で下車、約4km

星の岩屋の御朱印

星の岩屋の御朱印は鶴林寺でいただけます。こちらは奥の院の御朱印ですが、阿波秩父観音霊場の御朱印も鶴林寺でいただけると思います。

納経料:300円

星の岩屋の御影

納経をすると御本尊のお姿を描いた御影(おすがた・おみえ)を無料でいただけます。

星の岩屋から鶴林寺まで

星の岩屋から鶴林寺まではおよそ9km。

車だと何てことない距離ですが、忘れちゃいけない…鶴林寺は阿波の難所「遍路転がし」の第二弾。なかなかのハードウェイです😂

四国の神社仏閣をことごとく焼き払った某”土佐の出来人”さんですら、山の上すぎて行かなかったのが鶴林寺。

星の岩屋について

その昔、人々に災禍をなしていた悪星を空海(弘法大師)が法力で地上に引き下ろしてこの岩屋に封じこめたところ、悪星が石と化したため、この石を祀ったといわれている。
境内には星の落下にまつわる伝説がある岩屋の中から見る「裏見の滝(不動の滝)」があり、その岩の外壁には「瀧之不動尊」と呼ばれる不動明王が刻まれている。樹齢約450年の朽ちかけた樟の木の巨木には「樟ノ木不動尊」や、最近、岩屋禅学堂から約30mほど上がった裏山の岩場に「定ヶ窟不動尊(天井の不動)」が刻まれ、また、道路脇の小さい滝の横には「先心之滝不動尊」石仏がある。
Wikipedia星谷寺(徳島県勝浦町)より引用)

星の岩屋には「弘法大師が悪星を封じ込めた」という伝説がありますが、取星寺(しゅしょうじ、四国霊場第19番札所奥の院)にも同じような話があります。

平安時代初期の延暦11年(792年)に空海(弘法大師)が太龍の峰(現・太龍寺)で修法中に、地上に厄災を及ぼす妖星が現れた。空海が秘法を用いると妖星が地上に落ち松の木に引っかかった。空海がその星を拾い、妙見菩薩と虚空蔵菩薩を刻んでこの地に納めたと伝わる。

Wikipedia取星寺より引用)

どちらのお寺の縁起にも出てくるこの「悪星」。

「悪星(あくせい)」はストレートに解釈すると不吉な星、厄災をもたらす星ですよね。これが具体的に何を意味しているのはわからないですが、星を封じ込めたといわれる岩屋には不動明王が彫り込まれていて、何かをお祀り…又は封印しているっぽい不思議な場所でした🤔

正式には岩屋山(いわやさん)星谷寺(しょうこくじ)といい、高野山真言宗のお寺です。現在は無住で、鶴林寺が管理しているようです。

「四國遍禮道指南」によると…

江戸時代に発行されたお遍路ガイドブック「四國遍禮道指南(しこくへんろみちしるべ)」。こちらには当時の遍路道や各お寺の解説のほか、遍路道沿いにある名所なども記述されています。

奥の院である取星寺と星谷寺についても当然記述がありますが、「悪星」という感じではないのが不思議。

櫛渕村に標石があります。左へ三十町行ってその脇に岩脇という村があります。ここに取星寺があります。この寺に弘法大師が秘法でよびよせた、玲瓏として青黒色の星があります。厨子の中にびいどろの蓮華座に安置してあります。

(出典:講談社学術文庫 四國遍禮道指南 全訳注)

人々に厄災をもたらすものを、わざわざびいどろ(=ガラス)の蓮華座に安置するでしょうか🤔

玲瓏として青黒色、青みがかった黒色で透き通るような美しさの星…弘法大師が秘法でよびよせた、というと、なんだか隕石っぽい表現ですよね。

勝浦川を渡り、十四、五町北の星谷岩屋寺(現・星の岩屋)に広さ十畳敷の三角の巌があります。この中に明白みょうばくの鏡石があります。三丈ばかりの滝があります。傍らに弁財天の社があります。取星寺の星が天下ってくる時に落ちてきた石といって、十丈余の大石があります。この霊場には目を見張る程驚きます。必ず立ち寄ってみるべき所です。

(出典:講談社学術文庫 四國遍禮道指南 全訳注)

一方、星の岩屋に関する記述はこちら。「丈」は約3mなので、滝は約9mで見た感じそんなもんでしたが、”十丈余の大石”は30m…そんな大きな石、星の岩屋にあったっけ??🤔

この大きな石は「取星寺の星が天下ってくる時に落ちてきた石」とのことなので、隕石だと四国がえぐれてるよね。。。

☝現代訳が載っているので、わかりやすかったです。

ちなみに、鯖大師の伝承も弘法大師ではなく行基菩薩の話として記述がありました。四国霊場には他にもさまざまな霊験の伝説がありますが、江戸時代に伝わっていた話と現代に残っている話ではけっこう内容が変わってしまっているのかもしれません。当時のお話のまま伝承が残っていればよかったのに…残念ですね。

星の岩屋の御本尊

「滝之不動」や「天上不動」などがあり、やたらと不動明王押しが強い星の岩屋ですが、意外と御本尊は十一面観音です。

十一面観音はその名のとおり、頭の上に11の顔を持つ観音さま。たくさんのお顔を持っているのは苦しんでいる人をすぐに見つけるためで、あらゆる方向を見守ってくださいます。

この11のお顔は仏さまらしいおだやかなお顔ばかりではなく、

  • 前3面は菩薩面(ぼさつめん、慈悲の表情)
  • 左3面は瞋怒面(しんぬめん、眉をつりあげた激おこの表情)
  • 右3面は狗牙上出面(くげじょうしゅつめん、人々を励まして仏道を勧める表情)
  • 後1面は大笑面(だいしょうめん、悪への怒り・人々の悪行への怒りで逆に笑えてくる爆笑顔)
  • 頂上に仏面

という構成。大笑面は実際に拝顔したいところですが、仏像というものはだいたい壁を背にしていたり光背があったりするのでめったにお目にかかれません😫

星の岩屋の見どころ

星の岩屋で個人的に気になる&おすすめの見どころを写真つきでご紹介します!参拝される前にチェックして参考になさってくださいね。

わかりにくい入り口

駐車スペースから山道を歩いて行くと奥に滝が見えてきますが、こちらは有名な「裏見の滝」とは別の滝。上にある裏見の滝がここに流れてきているっぽいです。

滝の手前にひっそりと「阿波勝浦八景 星の岩屋」という石柱があり、これが星の岩屋への入り口です。

ここの滝の前に車1台~2台分くらいの駐車スペースがあるので、空いていればラッキー。

☝ここ。この細~い坂道を上がっていきます。石柱には「阿波勝浦八景 星の岩屋」とありますが、他の七景はどこなんだろう…🙄

と思って調べてみたところ、「勝浦八景」は
・星の岩屋
・不動の滝(裏見の滝)
・仏陀石
・円城寺
・フライトパーク
などがあるようです。あと三景は見つからず😂

下の道路から星の岩屋まではそれほど遠くなく、「裏見の滝」から流れてくるこの川を渡るとすぐ本堂への階段が見えてきます。

このときは晴れの日が続いていたので滝も川も水量が少なかったですが、雨がたくさん降った後などは橋が水に浸かったりするかもしれませんね💦

水の透明度がすごい✨

上から見るとこんな感じで、橋は色づいた木々に囲まれています✨

樟木不動

本堂への階段の手前に「樟木(くすのき)不動」という小さな案内板が見えました。星の岩屋の不動明王シリーズ第一弾です。

「樟木不動」は樹齢450年のクスノキに彫り込まれた不動明王の尊像のことです。かなりの大木ですが雷か何かで幹が割れてしまった感じで、その中に頭でっかちでかわいい系のお不動さんが彫り込まれていました💕

お小さいですが、しっかりと倶利伽羅剣と羂索をお持ちです。

「倶利伽羅剣(くりからけん)」と「羂索(けんさく)」は不動明王の持ち物。お不動さんは羂索という五色のロープで人々を救いあげたり悪い奴を縛り上げたりするよ!

天上不動

星の岩屋の不動明王シリーズ第二弾「天上不動(天井不動)」はちょっとわかりにくい場所にありました。案内板は足元にあるので見落としがち😂

参道として手すりつきの階段が途中から整備されてはいますが、なかなかのハードウェイでした💦何やら岩場にろうそく立てがあり、こちらがゴールの模様。

ろうそく立ての隣に迫力ある不動明王が彫り込まれた石碑がありますが、「天上不動」はこちらではなく…

上です、上。

めっちゃ斜めになってるところに大迫力の不動明王が彫り込まれています!😲拝顔するだけで首がもげそうなくらい疲れたのに、ここに彫るなんてもはや執念を感じる。。。

幽玄な本堂

本堂は星の岩屋一帯のなかで一段と高い位置にあり、「樟木不動」を過ぎたところに本堂へ向かう階段があります。けっこう急角度で上りにくい階段でした💦

階段の両脇には鳥居のようにそびえる2本の大杉が。ほとんど人が訪れることがない山の中、シーンとした静寂に包まれて神々しい雰囲気です✨

こちらは扁額の代わりに本堂に飾られた仏さまの絵。

薄れていてよくお姿がわかりませんが、これは御本尊さまを描いたものなのかな?🤔光背や蓮華座に座っているようなポーズが御影に描かれたお姿に似ているように感じました。

本堂よりさらに高い位置にある謎のお宮、由緒書きがないので御祭神などはわかりませんでした。急な階段の上にご鎮座されていて、お宮は苔むしていてとても荘厳な雰囲気。

いつからここに御鎮座されているんだろう。

お宮からの眺め、左下に見えているお堂は大師堂です。高い位置ながら遠くの景色はあまり見えませんでしたが、イチョウの黄色や紅葉の赤など木々の色づきが美しかったです✨

これが「裏見の滝」

星の岩屋といえば「裏見の滝」。その名の通り滝を裏側から見ることができて、なかなか珍しい体験でした。こちらは本堂側の入り口。

中には石仏やお宮、小さな祠などさまざまなものがお祀りされています。この赤いお宮は「四國遍禮道指南」に書いてあった弁財天を祀る社でしょうか。でも3つあるから違うのかな。

岩屋の中なのでもちろん薄暗くてひんやりとしていて、滝が流れているので水辺が近く、石が無数に積みあげられた光景…なんとなく「賽の河原」をイメージしました。

弘法大師が”悪星”を閉じ込めたという岩屋…そもそも入ってええんか?という今更な疑問が🙄

水量チョロチョロやな😂何一つ迫力はないですが、滝の裏側から見た景色がこちらです。滝越しに見る紅葉がきれいで、不思議な光景でした。

表から見た裏見の滝(ややこしい)。やっぱり水量チョロチョロ。もっと迫力がある滝を見たい場合は雨が続いた後のほうがいいかもしれませんね💦

瀧之不動

裏見の滝を出ると、「滝之不動(たきのふどう)」と書かれた石柱があります。こちらが星の岩屋の不動明王シリーズ第三弾。しかし、あたりを見回しても不動明王のお姿は見えず…🤔??

ここです、ここ。

ものすごくわかりにくいですが、写真の赤丸の中、ダイレクトに岩にお姿が彫り込まれています。お大師さんが悪い星を閉じ込めたという岩屋を不動明王が見張っているというわけですね。

お大師さん、お不動さん、裏見の滝の欲張りセットを拝める星の岩屋一のフォトスポットでした👏

星の岩屋入り口にある滝にもひっそりと「洗心之滝不動尊」がいます。探してみてね🤗

大師堂

滝を出ると弘法大師をお祀りする「大師堂(だいしどう)」があります。

実は道路から上がってくるといちばん最初に見えるのがこちらの大師堂なんですが、参拝の正式ルートとしては本堂が先なのでスルーしました。

扁額はセンターに「弘法大師」、右に「大黒天」、左に「白髭稲荷大明神」となっていて、大師堂には3体の尊像が安置されているようですが、拝顔はできません。

大師堂といえば弘法大師をお祀りするお堂で、基本的にお大師さんがソロでお祀りされているイメージでした。こういうスタイルの大師堂は初めて見たかも…😲

しかもお稲荷さんが一緒にお祀りされているのはなんで?と思って調べてみると、「白髭(しらひげ)稲荷大明神」は高野山を開こうとする弘法大師を導いたという神さまで、真言宗にゆかりの深い神さまなんだとか。

まとめ

「星の岩屋」と呼ばれる星谷寺は勝浦町の山深い場所にあり、四国八十八か所霊場第19番札所立江寺の奥の院。御朱印は第20番鶴林寺でいただくことができるので、鶴林寺に行く前に立ち寄るのがおすすめです。

江戸時代に書かれたお遍路ガイドブック「四國遍禮道指南」にも”この霊場には目を見張る程驚きます。必ず立ち寄ってみるべき所です。”とあるように、お遍路さんにはぜひ立ち寄ってほしい場所でした。まさに”聖地”という雰囲気です✨

最近は紅葉の名所としても人気で、「裏見の滝」越しに紅葉を見る不思議な光景が楽しめますよ😆

おすすめのお立ち寄りスポット

星の岩屋の近くで御朱印がいただける神社仏閣や、あわせて行きたいおすすめスポットをまとめました。

仏陀石

星の岩屋からさらに山道を1kmほど進むと現れる「仏陀石」の看板を下りるとコレ、謎の石仏ピラミッド。予備知識なしだと不気味に感じますがご安心ください、弘法大師ゆかりのありがたスポットです👏

この場所でお大師さんが両部曼荼羅の諸仏のお姿を拝して大歓喜、里の人々に信仰をすすめられたという伝承があります。後世になってその伝承を元に73体の尊像をここに安置したのが、この仏陀石。

まあまあの山奥ですが、星の岩屋よりも紅葉は遅くて12月に入ってからがおすすめです。仏陀石に落ち葉が降り積もる様が趣があっていいんですが、なかなかベストタイミングで見られません💦落葉with仏陀石は12月中旬以降がいいのかな。

仏陀石の近くには阿波秩父観音霊場の番外札所「仏石庵」があり、Wikipediaによると納経は法性寺(徳島県勝浦郡勝浦町大字三溪字宮平98)でいただけるそうです。未拝受なので詳細は不明。

星谷の彼岸花

(撮影:2020/9/29)

季節限定ですが、9月下旬に星の岩屋に行くならおすすめなのが「星谷の彼岸花」。土手沿いに50mにわたって彼岸花の真っ赤なじゅうたんが広がっている光景は圧巻!

見ごろはその年によって多少前後しますが、秋のお彼岸・9月23日が目安。彼岸花は咲くと2日~3日で色あせて枯れてしまうので、お花のなかでも見ごろは短めなタイプです。こちらは花の数が多いので次々と開花しますが、早めに咲いた花もどんどん枯れてくるので、美しい彼岸花の群生をベストで見られるタイミングが難しいです💦

こちらはわざわざ植えたわけではなく、20年くらいかけて勝手に増えたものだとか😂平日でもたくさんの写真愛好家の方が訪れています。

🚙河川敷の広場に駐車可能

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