鳴門市で御朱印巡りというと霊山寺や大麻比古神社がある大麻町エリアがメインになりますが、実は少し離れた撫養町でも御朱印がいただける神社がいくつかあるんです。
そのうちのひとつ、宇佐八幡神社は幹線道路から奥まった場所にある地域の氏神様。それほど有名な神社ではないため、実は御朱印がいただけることがほとんど知られていません。
徳島のレアな御朱印を探している方は、ぜひ💁♀️
宇佐八幡神社へのアクセス
宇佐八幡神社は徳島県鳴門病院の近く、斎田寺のすぐ裏側にあります。途中から住宅街の中の車一台がやっと通れるくらいの細い道を通るので、大きな車は通行注意です。
宇佐八幡神社の駐車場
宇佐八幡神社の社号標があるあたりに駐車場がありますが、そこは斎田寺の駐車場なので利用できません。
そのまま通り過ぎて奥まで進むと拝殿の少し手前に広場があり、7~8台くらい駐車できそうなスペースとなっていました。駐車料金は不要です。
公共交通機関でのアクセス
駅からギリギリ徒歩圏内。最寄りの撫養駅から徒歩15分~20分くらいです。
- JR鳴門線JR撫養駅から1.3km、鳴門駅から1.5km
- JR鳴門駅から徳島バス引田線又は北泊線に乗車し鳴門病院バス停で下車、徒歩3分
宇佐八幡神社の御朱印
拝殿に書き置きの御朱印があり、お賽銭箱に御朱印の初穂料300円を入れて拝受します。
拝殿の隣に社務所がありましたが、基本的に無人のようで直書きは難しそうでした。
▼書置き御朱印の保管に便利です▼
月替わり御朱印始まります!
2021年1月より、宇佐八幡神社でも月替わりの御朱印がいただけるようになりました!月によって違うお花の美麗な絵が入るようです。
▼宇佐八幡神社の月替わり御朱印はこちらのページでまとめています▼
宇佐八幡神社について
拝殿内の年表によると創建は慶長5年(1600年)頃、ちょうど関ヶ原の合戦が起きた時期ですね。
鳴門に塩田を開いた馬居七郎兵衛と大谷五郎右衛門が故郷の播州尾崎から勧請した八幡宮を自宅に祀り、斎田村の氏神としたことが始まり。
二人は慶長4年(1599年)に初代徳島藩主・蜂須賀家政公に招かれ、播磨国から阿波国へとやってきた製塩技術者です。
その後、寛永21年(1644年)に現在の場所に社殿が建てられ、享保5年(1720年)に宇佐八幡宮から勧請して新宮として祀られるようになりました。
御鎮座から350年以上にわたり、撫養郷の守護神として崇敬されています。
宇佐八幡神社の御祭神
御祭神は応神天皇、仲哀天皇、神功皇后の三柱、スタンダードな八幡三神です。
宇佐八幡神社の見どころ
宇佐八幡神社で個人的に気になる&おすすめの見どころを写真つきでご紹介します!参拝される前にチェックして参考になさってくださいね。
石の両部鳥居
「両部鳥居」といえば、広島県の厳島神社のような木造で朱塗りというイメージなんですが(←個人的な思い込み?💦)、宇佐八幡神社は石造のため白っぽい両部鳥居。ちょっと珍しい気がしました。
斎田寺の裏側から続く参道、かなり長いです。参道の左側には池があります。
新旧狛犬と神馬さん
拝殿の前には新旧の狛犬が並んでいました。こちらは新しい狛犬。平成生まれですが、わりと個性的なお顔立ち。
こちらは天明6年(1786年)生まれ、ベテランです。歯並びがきれいな狛犬さん、彫りが深くてシーサーみたいでした。笑っているような表情がおもしろいです。
狛犬に挟まれるように神馬さんもいます。やたらと勇ましいキリっとした表情の白馬でした🐎
狛犬もダブルなら地神塔も新旧ダブル、奥に古い地神塔がそのまま置かれていました。こんな感じで2つあるのはあまり見かけません。
天井画が美しい拝殿
宇佐八幡神社の拝殿は年表によると天保13年(1842年)に建てられたもので、なかなか歴史があります。昭和54年(1979年)に氏子さん一丸となって念願の改築が行われたそうです。
扁額には「宇佐八幡宮」とあります。
天井いっぱいの色鮮やかな絵も、改築のときに奉納されたものでしょうか。花鳥風月の美しい図案と、たまにユーモラスな人物画が混ざっています。
裏側にまわり、本殿の近くでもお参りできるようになっています。本殿は拝殿よりさらに古く、明和7年(1770年)に建てられたものだそうです。
境内社いっぱい
御本殿の奥には小さな境内社が並んでいました。まずは赤い鳥居が連なる稲荷神社、小さな社殿にはお狐さんがひしめきあっていました。
ひとつのお宮にお祀りされている金刀比羅神社&恵比須神社。
金刀比羅神社の御祭神は大物主神(オオモノヌシノカミ)、大国主神(オオクニヌシノカミ)と同一神とされ、七福神では大黒さんです。恵比須さんとは親子。
こちらは出雲神社。
御祭神は不明ですが、出雲大社と同じなら大国主ですよね…🤔隣の金刀比羅神社と重複してお祀りされています。不思議。
大山祇神社。
山の神さまなので山際の斜面にお祀りされていました。
参道には厳島神社。
大きな池がありますが、水は枯れていました。
どこかで見たことがある灯籠
御本殿の奥にはブルーの絵付けがきれいな陶器の灯籠がありました。こちらは日露戦争記念に奉納されたもののようです。
この灯籠どこかで見たことがあると思ったら、
徳島市の金刀比羅神社にある灯籠と似ています。
同じものかと思ったんですが、陶器製でブルーの絵付けという共通点はありつつも、こうして並べると形とか図柄とかぜんぜん違いますね😂
改めて調べて見ると、金刀比羅神社の陶器の灯籠は70年くらい前に奉納されたものなので、やはり関連はなさそうです。
ミニ四国八十八か所霊場あります
宇佐八幡神社の参道には途中に山へと続く道があります。嘉永3年(1850年)に開かれたミニ四国八十八か所霊場で、歴史はありますが歩道がしっかり整備されていて、ハイキングコースとして人気があるとか。
ミニといっても標高150メートルほどの金光山を一周するコースなので、挑戦する場合は1時間30分くらいかかります。八十八か所の石堂のほか、烏枢沙摩明王や不動明王、歓喜天などをお祀りしたお堂や神社もあり、頂上近くの展望台からの景色がいいそうですよ。時間に余裕があれば行ってみては。
花手水が話題になりました!
2021年の元日から花手水が設置され、話題になりました。
お花を提供したのは大塚国際美術館の映えスポット「フラワーウォール」を手がける、鳴門市の「ringoya」というおしゃれな花屋さんだとか✨
ふだんはお参りの方は少ないですが、三が日は初詣で地元の方が入れ替わり立ち替わり来られていたのであまり時間をかけて撮影できませんでした💦
似たような構図ばかりですが、なんとなく花手水の華やかさが伝わるでしょうか😫
今後の設置予定はわかりませんが、またあれば見に行きたいです!→次回は3月1日頃、桃の節句に合わせて設置されるそうです✨
今後設置される花手水の様子はこちらでご紹介しますので、ぜひご覧ください💁♀️
まとめ
宇佐八幡神社は徳島県内でもそれほど有名な神社ではありませんが、地域の氏神様として400年近く崇敬されている歴史ある神社です。拝殿の中はきれいに整頓されていて、今でもとても大切にされていることがよくわかりました。
徳島では御朱印がいただける神社は他の都道府県よりも少なめで、メジャーではない神社でも頒布があるのはかなり珍しいですよ。鳴門市の大麻町エリアを巡ったあとは、撫養エリアもおすすめです。
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