香川県丸亀市にある春日神社は10年以上宮司不在でしたが、このたび若い宮司さんが就任され、神社復興のために精力的に活動されています。御朱印の頒布もその一環で始められました。
2020年6月から頒布されるようになったアマビエ様の御朱印で一躍人気となり、コロナ禍で直接参拝できない方のために御朱印は郵送での頒布も行っています。
このページでは春日神社の歴史や見どころのほか、現在拝受できる御朱印の種類や郵送での申し込み方法についても詳しく解説します💁♀️
春日神社へのアクセス
入り口は県道18号と46号の交差点から細い脇道に入るので、ちょっとわかりにくい初見殺しでした😂
- 高松自動車道坂出インターから15分くらい
春日神社の駐車場
無料で利用できる駐車場あり。
鳥居を通り過ぎると駐車場への入り口がありますが、こちらもちょっとわかりにくかったです。
公共交通機関でのアクセス
最寄り駅からの距離があるため、車で行くのがおすすめです。
- JR丸亀駅から5.7km
JR丸亀駅からは丸亀市コミュニティーバスがありますが、本数は少なめ。やっぱり車で行くのがおすすめです。
- 「丸亀垂水線」又は「レオマ宇多津線」に乗車し「春日の辻」バス停で下車、徒歩2分程度
春日神社の御朱印
宮司さんがいらっしゃるときは御朱印帳への書き入れをしていただけますが、春日神社は基本的に無人です。月に数回、宮司さんが神社にいらっしゃる日があるので、直書き希望の場合は日程を合わせてご参拝ください🙇♀️
直書き御朱印
境内は広いですが社務所や授与所はないので、拝殿の中でご対応いただきました。直書きはとてもシンプルなトラディショナルスタイル御朱印です。
宮司さんがいらっしゃる場合、郵送対応の書置き御朱印も社頭で拝受できますよ🙆♀️
御朱印は郵送対応あり
春日神社の御朱印は郵送対応が基本となっています。
郵送可能なのは書置き御朱印(印刷されたもの)のみで、現在は3種類のデザインがあります。ただし、郵送の場合は日付は入らず、【申し込みをした月+吉日】の表記となります。
- 左:アマビエ御朱印(紙の色は水色・黄色・ピンクの3色あり)
- 右:獅子舞御朱印
・アマビエ御朱印:800円
・獅子舞御朱印:600円
郵送の場合は御朱印の初穂料+送料200円となります。
6月に初登場したアマビエ御朱印は香川県出身のイラストレーターの方とのコラボ。キラキラした目がかわいいアマビエ様です💕こちらはNHKの全国ニュースでも紹介され、大人気となりました。
獅子舞の御朱印は毎年の例祭で舞いを奉納する「庄獅子組」の中学生の女の子の水彩画を元にしています。舞いの躍動感がよく表現されている素敵な絵で、迫力がありますよ👌
希望の御朱印を選択後、住所氏名など必要事項を入力し、初穂料はクレジットカードや銀行振り込みなどから支払い方法を選択できます。
基本的にホームページでの申し込み(初穂料の決済完了後)から2~3日程度で届きます。
月替わり御朱印もスタート!
令和2年(2020年)10月より、月替わり御朱印もスタートしました!香川県の寺社では初の月替わり御朱印と思われます。
こちらはアーティストコラボ第二弾として、香川県在住の芸術家・片山卓氏の作品「超富嶽三十六景」シリーズから毎月違うデザインが採用されるそうです✨
見開きサイズなのでとても迫力があり、ただカラフルなだけでなく細かい配色や柄の入り方が芸術的です。拝受した方はぜひじっくりと絵柄を見てくださいね😆
今までにいただいた月替わり御朱印はこちらでご紹介しています💁♀️
春日神社について
当神社の起源は康保元年(964)に龍王村地頭職菅原某により創祀されたとされる。鎌倉時代の記録によると旧西二村郷(現在の川西町)には、藤原氏に所縁のある興福寺領の荘園が置かれ、その中心に春日神社が位置するため藤原氏の氏神である春日大社から勧請されてきたと考えられる。
天正年間に長曾我部元親の侵攻を受け本殿は焼失したが、御神体は炎の中から救出され、寛永14年(1637)の本殿再建に際して再び奉斎された。明治5年(1872) 8月には、旧社格制度において村社に列せられる。(春日神社公式ホームページより引用)
拝殿も随神門も比較的新しい建物なので意外(と言っては失礼ですね💦)ですが、実は康保元年(964年)の創建という古社。1000年以上の歴史がある神社で、地域の氏神さまとして崇敬されています。
そしてここでも登場する長宗我部元親さん。またお前か。香川県の寺社も長宗我部元親の四国侵攻や豊臣秀吉の四国攻めでわりと被害にあってるので、寺社の歴史を調べるとよく出てきます。それにしても、御神体が無事でよかったです🥺
社殿や随神門など境内の建物や参道は平成12年(2000年)に大規模に修復されていますが、その後は10年以上宮司不在となっていたそうで、現在の宮司さんは今年(2020年)に就任されたばかりだそうです。
御朱印の数々も神社の復興のため新しく始められたもので、これからの盛り上がりに期待ですね👏
春日神社の御祭神
春日神社の御祭神は天児屋根命 (アメノコヤネノミコト)。アメノコヤネノミコトは春日大社の御祭神の1柱です。春日神社がある地域にはかつて興福寺の荘園があったことから、興福寺と関係が深い春日大社から勧請されたと考えられています。
御神紋も春日大社と同じ「下がり藤」です。
春日神社の見どころ
春日神社で個人的に気になる&おすすめの見どころを写真つきでご紹介します!参拝される前にチェックして参考になさってくださいね。
鳥居と参道
春日神社の境内入り口は幹線道路から少し奥まった場所にあり、ちょっとわかりにくかったです💦大きな石鳥居があり、参道がまっすぐに伸びています。
参道沿いには大きな木がずらっと並んでいて、これが遠くから見ると「鎮守の森」という雰囲気をかもしだしていました。
社号標も立派✨春日神社はこのあたりの古い地名である「二村郷」の産土神として崇敬されています。
もう少し引いた全景はこんな感じです。拝殿まで一直線に石畳の参道が続いています。灯籠横の「下馬」という表示が昔からある神社らしい。
狛犬パラダイス!
春日神社はひそかに狛犬パラダイス。数はそれほど多くないですが、個性的なお顔の狛犬さんに会えます✨
まずは鳥居すぐの狛犬さん、こちらは「玉取り子取り」スタイルでした。台座が丸いのはわりと珍しいような…粟井神社以来かも🤔
鳥居と随神門の間の狛犬さん、こちらは吽ちゃんと阿ちゃんで微妙にお顔やボディーの造形に違いが…。吽形は首まわりほっそり&あんよどっしりなのに、阿形は顔デカ&足細っ!後ろ足はどちらも内股でグネっとなってるのもいい😂
年代が読み取れませんでしたが、台座の古さからかなりの年代ものと思われます。
このゆる~い感じ、シンプルに好き😍
拝殿前の狛犬さん。こちらは前の2組と違い、平成生まれの新しい狛犬さんでした。台座は古そうなので、狛犬さんだけチェンジされたっぽいです。ちょっと高い位置なので、残念ながらお顔がよく見えませんでした💦
後述する「川西宮」にももう1組の狛犬さんがいますよ🤗
ピカピカ随神門
参道の中ほどには随神門があります。基礎部分から新しいので、平成12年の修復で新築若しくは大規模に改築された…のかな?という雰囲気。
ちゃんと門の中には右大臣、左大臣が控えていましたが、かなり奥に安置されているのでよく見えませんでした💦なので写真なし。
龍と雲の彫刻も素敵です✨
拝殿と本殿
参道から臨む社殿。立派な瓦屋根です。
社殿をもう少し近くから&扁額。
御本殿周りは真新しい玉垣で囲われていて、玉垣は新旧の二重になっていました。
拝殿前に手水舎がありますが、水口はかわいいカエルさん🐸奥には古い手水鉢が置いてありました。
たくさんの石祠たち
社殿に向かって右側には新しいものから古いものまで、小さな祠がたくさん並んでいました。こちらは扉に「〇〇荒神社」と社名があり、ひとつひとつに注連縄があり大事にお祀りされています。
一角にはひとまとめにされた小さな石祠も。こちらは扉がなくなっていたり、割れていたりとちょっと切ないお姿でした。お世話する人がいなくなってここへ集められてきたのかな?🤔
奥にはかわいらしいなで牛さんがいました🥰
境内から「讃岐富士」と呼ばれる飯野山(いいのやま)も見えます✨
香川県の保存木
駐車場側には「香川県の保存木」という表示がある大きな木が。
こちらは「アキニレ」という木で樹高は13.5m、幹周りは2.35mと、樹高は高いですが幹周りはほっそりとしたヒョロ長スタイル。アキニレは香川県の神社には多いそうですが、隣県なのに徳島ではなじみがないです🤔神社の木といえば楠のイメージ。
摂社・末社
春日神社には摂社・末社が3社あり、2社は境内にあります。こちらも合わせて参拝してみては💁♀️
川西宮
川西宮は「讃岐之宮」と呼ばれる香川県護国神社からの御分霊で、春日神社氏子の御英霊150柱がお祀りされています。
現地にあった修復工事記念碑によると、以前は違う場所(近くの小学校?)にあったようですが春日神社に遷座し、平成12年に遺族会により大規模に修復されました。
川西宮にはちんまりとしたかわいい狛犬も。ダブル玉乗りスタイル🥰
発明神社
ぜひともお参りしたい変わった神社がこちら、その名も「発明神社」。発明神社の御祭神は素戔嗚尊、大己貴神、三穂津姫の3柱。また、発明に関する偉人として聖徳太子、平賀源内、北里柴三郎、二宮忠八他計22名がお祀りされています👏
春日神社のホームページによると、
氏子である発明学会の創立者であり会長である豊沢豊雄氏により、「日本古来からの先人から創造力、発明力などで、世のため人のために尽くした22名の方々を神として祀り、その人々を敬い尊敬することによって、氏子たちの創造力が増し、学問向上し、大きな財産をつくることができる」という趣旨のもとに建立された。
というのが発明神社の由来。氏子の方が「発明学会」を創立したそうです。
「発明神社」は全国に3社しかない激レア神社ですが、春日神社境内のこの発明神社が本社です。秩父発明神社(埼玉県秩父郡)と三重発明神社(三重県伊賀市)はここからの分社の模様。
双子山神社
こちらは境外摂社で、山の神さまである大山祇神(オオヤマツミノカミ・オオヤマヅミノカミ)をお祀りしています。春日神社に向かう途中に神社の看板は目にしたんですが、帰りは違う道を通ったので参拝できず💦
春日神社のホームページによると、
春日神社から約1km南に位置する双子山の山頂付近に鎮座する。元は丸亀城のある亀山に鎮座していたが、慶長7年(1602)に生駒氏が丸亀城築城の際、今の地に遷座させた。
とのこと。丸亀城にあったものが現在地に遷座されたようです。
双子山は標高44mのちんまりとした山で、手すりつきの階段が登山道として整備されているようです。散歩気分で楽に登れる山ですね。
まとめ
春日神社を知ったのがインスタグラムでの御朱印きっかけだったので、予備知識はほとんどなく参拝しました。
境内にある建物のほとんどが比較的新しいので意外ですが、創建から1000年以上の歴史があり、地域の氏神さまとして崇敬されているとても由緒ある神社です👏
現在は宮司さんは神社に常駐しておらず御朱印は郵送対応が基本となっていますが、いらっしゃる場合は御朱印帳へ浄書もしていただけますよ🙆♀️
気になる御朱印のラインナップは
- 直書き
- アマビエ御朱印(郵送対応)
- 獅子舞御朱印(郵送対応)
- 月替わり御朱印(郵送対応)
と、直書き・書置き合わせて現在4種類あります。
郵送対応の御朱印も宮司さんがいらっしゃる場合は神社で拝受できます。宮司さんの対応可能日は春日神社公式ホームページで確認できるので、ぜひ日程を合わせて参拝してくださいね。
おすすめのお立ち寄りスポット
春日神社の近くで御朱印がいただける神社仏閣や、合わせて行きたいおすすめスポットをまとめました。
丸亀城
丸亀市といえば丸亀城!江戸時代の天守がそのまま残っている「現存12天守」のひとつで、「石垣の名城」としても有名ですね。春日神社から4.5kmくらいと近く、丸亀城には御城印もありますよ。
おすすめしておいて何ですが、実はまだ行ったことがありません😂詳しくは公式サイトで🙇♀️
水面に映る「讃岐富士」
春日神社の境内からもよく見える讃岐富士・飯野山(いいのやま)。春日神社近くの「道池」からもきれいに見えますが、車で5分くらいの場所にある「宮池」も有名なビュースポットです。
☝こちらが「道池」からの飯野山。道池は春日神社から徒歩1分~2分とすぐ近くにあり、ここから見る飯野山はきれいなおにぎり型でおすすめの眺望です🍙
ただ、水面に映る”逆さ富士”は少し窮屈な感じがします💦
☝こちらが「宮池」からの飯野山。
道池からだとかなり大きく見えますが、引きで見るとまた違った良さがありますね。池に山の全景がゆったりと映るので、写真好きな方には宮池がおすすめです。
やたらレトロな看板もかわいい😂
甘味と珈琲 古家
参拝後のランチにおすすめなのが「甘味と珈琲 古家(こや)」という古民家カフェ✨春日神社から車で10分程度の場所にあります。
☝ランチメニューはひとつだけで、このおにぎりと汁物、サラダとミニ甘味とドリンクのセット(1000円)。
野菜たっぷりで彩りがよく。どれも優しい味わいでした🤤甘味は3~4種類の中から選べますが、お店の一押しは豆腐を使ったもちもち食感の白玉。