岩部(いわぶ)八幡神社は高松市の郊外、徳島県との県境に近い塩江(しおのえ)町にある神社。
境内に社務所があり、御朱印をいただくこともできます。
岩部八幡神社には樹齢600年と400年の銀杏の大木があり、紅葉のシーズンにはあたり一面に落ち葉が広がり、まるで黄色いじゅうたんを敷き詰めたよう!
とても幻想的な光景で、香川県でも屈指の人気紅葉スポットとなっています。
🍂🍂🍂🍂🍂🍂🍂🍂🍂🍂🍂🍂🍂🍂
2021年最新の紅葉情報について
11月になると急激にこの記事のアクセスが増えるので、今年の紅葉情報を追記しときますね。
インスタ情報によると今年の岩部八幡神社の紅葉の見ごろは11月10日~20日くらい。
例年通り、11月中は社務所でコーヒーやお抹茶、ぜんざいなどの販売があり、11月限定の御朱印やお守りなども頒布されています✨
11月12日に行ってきました。
noteのほうに参拝日記書いてます。詳しくはこちら💁♀️
🍂🍂🍂🍂🍂🍂🍂🍂🍂🍂🍂🍂🍂🍂
紅葉の部分だけ見たい方はこちら💁♀️
2020年のイチョウはこちら💁♀️
リンクの付け方ミスってたら☟目次から飛んでください🙇♀️💦
岩部八幡神社へのアクセス
国道193号線沿いにあり、道路沿いに大きな看板もあるので場所はわかりやすいです。高松市中心部からだと車で40分程度です。
岩部八幡神社の駐車場
参拝者が無料で利用できる駐車場あり。
駐車場は国道193号線沿いにあり、徳島方面からも高松方面からもこの看板が目印になります。10台くらいは停められそうですが、紅葉シーズンの休日には駐車場がいっぱいになるかもしれません。
神社は駐車場から横断歩道を渡り、少し奥まった場所にあります。
公共交通機関でのアクセス
周辺には駅がないため、車以外で行く場合はバスを利用します。本数はかなり少なめ。
- ことでんバス塩江線に乗車し「岩部」バス停で下車、徒歩1分
岩部八幡神社の御朱印
拝殿への階段に向かって左手に社務所があり、そこで御朱印をいただけます。
銀杏のかわいいシールがありますが、これは紅葉シーズン限定!
紅葉シーズン以外は社務所がお留守の場合もあるそうなので、遠方から参拝される場合は事前に連絡しておくほうがいいかもしれません。
岩部八幡神社について
岩部八幡神社は境内に由緒書きなどがなく、詳細は不明。
岩部八幡神社の創始は養老年間(西暦717~724年)あるいは天平年間(西暦729~749年)と言われています。
古くは現社地の北方に鎮座していたが、後に現社地の北西山麓に遷座したと伝わり、その旧跡と考えられる礎石が素婆倶羅社前に見られます。その後、山上に遷座し明徳3年(西暦1392年)には細川頼之によって社殿の修築がなされました。イチョウはその頃に植えられたと伝えられています。このイチョウは、県指定の天然記念物に指定され、樹齢約600年の大いちょうがあり、秋には見ごろを迎えます。2本の古い大銀杏ですから夫婦円満で健康でありますように、また縁結びの神様であり 親子の守り神でもあります。(うどん県旅ネット(香川県観光協会)より引用)
岩部八幡神社の創建は西暦700年代、養老年間(717年~724年)又は天平年間(729年~749年)といわれ、およそ1300年の歴史がある神社です。
現在のように山上に遷座したのは明徳3年(1392年)で、細川頼之が社殿を改築したといわれています。
岩部八幡神社のシンボルである大イチョウはその頃に植えられたもので、香川県の天然記念物に指定されています。
樹齢600年と400年のイチョウの大木が寄り添うように並んでいることから、夫婦円満や縁結び、親子の守り神として信仰されています👏
岩部八幡神社の御祭神
八幡神社なので、御祭神は誉田別命(ホムタワケノミコト、応神天皇)。
岩部八幡神社の見どころ
岩部八幡神社で個人的に気になる&おすすめの見どころを写真つきでご紹介します!参拝される前にチェックして参考になさってくださいね。
鳥居と狛犬
鳥居の脇には古そうな狛犬さんがいますが、何年生まれかは読み取れず。
狛犬さんはアリーナ席でイチョウ見物をしています。岩部八幡神社は境内が広くて、けっこう大きな神社なんですが、狛犬さんはこの一対だけでした。
しっぽが噴水みたいで面白い。香川県の狛犬はこんなしっぽの子が多いような気がします🤔
本殿は山の上
岩部八幡神社の本殿は山の上にあり、階段が170段あります。そこそこ手ごわい段数に感じますが、意外とサクッと登れました。
途中に境内社もあり、お参りしながらゆっくり上がれます。
素婆倶羅神社
階段の登り口すぐにあるのが「素婆倶羅(そばくら)神社」。オレンジ色の屋根が目立ちます。全景が写っているのがこのボケボケ写真しかなかった😂
素婆倶羅神社の御祭神は大国主命(オオクニヌシノミコト)と少彦名神(スクナビコナノカミ)の2柱。
拝殿に掲げられた奉納額には、
- オオクニヌシは「慈悲深く病難苦難をこえて福をもたらす神様」
- スクナビコナは「農業や土木を宏め医術にすぐれた薬飼(やくし)の神様」
とあります。
お参りしているとき、神社の方にも『ここは病気を治してくれる神さまですよ』と教えていただきました👏
素婆倶羅神社前のこちらのスペースは絵馬やおみくじを掛けるために作られた囲いかと思いきや、足元には小さな鳥居があります。
古くは現社地の北方に鎮座していたが、後に現社地の北西山麓に遷座したと伝わり、その旧跡と考えられる礎石が素婆倶羅社前に見られます。
この謎のスペース、縁起に書かれたこの部分のことでしょうか🤔
また、「素婆倶羅神社」といえば、讃岐の一の宮・田村神社にも同名の境内末社がありますよね。というか、それ以外は他で見かけたことがないような…🤔
田村神社の素婆倶羅社は「女性守護の神」で安産や病気平癒の御利益があり、少名毘古那神(スクナヒコナノカミ)、大年神(オオトシガミ)、塞神(サイノカミ)、大水上神(オオミナカミ)、菅原神の5柱をお祀りしています。
素婆倶羅神社と同じエリアの少し高い位置には「霊神社」があります。こちらは御祭神や由緒などは不明ですが、とても厳かな雰囲気でした👏
大山祇神社
階段の途中にあるお宮は大山祇(おおやまづみ)神社。御祭神は山の神さま、大山積神(オオヤマヅミノカミ)です。扁額には「大山祇神」とありました。
随神門
階段を上ると現れる、どっしりとした立派な随神門。この先に拝殿が見えます。
見えにくいですが、柵の奥には随神がいます。彩色があって美しい像でした✨
もうひとつの参道
随神門から振り返ると道なき道の先に何やらお宮が見えたので、参拝した帰りはそちらへ行ってみました。
木の根っこが階段代わりの超絶ハードモードなので、足腰に自信がない方はご注意ください。というか、通ってはいけない道だったかもしれません💦
随神門から坂道を下った突き当りに、立派な台座に乗せられた小さなお宮がお祀りされていました。
近くにあった石碑によると、このお宮は「景安神社」というそうです。読みは「かげやす」、でしょうか。
石碑には
景安神社の事
景秀より九代目助三郎景義享保十年〇月 景安社を創設
十九代川田景一昭和四年五月 景安社を自費にて改築
とありましたが、享保十年のほうは何月か微妙に読み取れず。
この「川田景秀」で検索すると、室町時代の讃岐国の武将が出てきました。
嘉吉元年、兄、景兼と共に阿波麻植郡川田へ侵攻する。その際、戦勝祈願が叶ったことから、同地の川田八幡を信仰し、兄と共に改姓する。その後、香川郡安原庄へ移り、藤澤氏の居城であった内場城を拠点に勢力を伸ばした。子の権兵衛景安は阿波川田庄へ滞在していたが、文明年間に岩部城へ拠点を移し川田八幡の分霊を岩部の地に勧請し、「岩部八幡神社」を造営した。
(Wikipedia川田景秀より引用)
しれっと阿波に侵攻すな、と思いましたが、景安神社から岩部八幡神社の意外な縁起がわかりました😲岩部八幡神社は川田八幡神社の分霊を勧請したものなんですね。
西暦700年代に創建された神社がもともとこの地にあって、後に川田景秀が勧請した川田八幡神社の分霊とドッキングして現在の「岩部八幡神社」となったということでしょうか。
そのまま下りてくると大山祇神社の横に出たので、ここからも行けます。というか、この道はちゃんと整備されていたので、これが正式ルートの模様😂
拝殿と本殿
随神門から最後の階段を上ると拝殿が見えます。拝殿は開放されていて、靴を脱いで上がることができます。中におみくじがありました。
内部にあった扁額には「八幡神社」とあります。随神門や拝殿前の扁額は字が薄れて読み取れず。
裏側に回り、御本殿の近くでもお参りができました。建物は傷んでいますが、細かい彫刻と部分的に彩色があり、とても凝った作りでした✨
拝殿前には絵馬殿?があり、奉納された絵などが保管されています。岩部八幡神社のシンボル、大イチョウを描いた絵もありました。
手水鉢の澄んだ水には鮮やかな紅葉が浮かんでいて、風流です✨水口の龍は新しいもので、まつ毛バッサバサで目力強めでした😂
境内社
岩部八幡神社には本殿へ向かう階段にある素婆倶羅神社、霊神社、大山祇神社の他にも境内社がいくつかあり、社務所と反対側の片隅に忠魂社、地神塔、金刀比羅社と並んでいました。
岩部八幡神社のイチョウ
岩部八幡神社のシンボル、大イチョウは境内入り口の鳥居を挟むようにどっしりと鎮座しています。注連縄が張られて神々しい✨
イチョウは東側を雄木、西側を雌木と呼ぶが、いずれも雌株で、実(ギンナン)をつける。樹高は33メートルで、幹周は東側が9メートル、西側が6メートルである。秋には美しく黄葉し、遠くからもその雄大な姿を見ることができる。
なお、幹から多数の気根が垂れ下がっており、乳房に似ていることから産婦の信仰が厚く、乳を授かるよう祈願する者も多い。(高松市公式ホームページより引用)
見ごろはその年によって微妙にずれますが、11月中旬から下旬にかけてがピーク。紅葉の進み具合は秋の気温が低いと早く、高いと遅くなるようです🙋♀️
11月初めから少しずつ色づき始めて、12月に入ると落葉がかなり進み黄色いじゅうたんが分厚くなります。
- 色づき始めたイチョウの葉っぱをメインに楽しむなら11月初旬~中旬くらい
- 落ち葉を楽しむなら11月下旬~12月上旬くらい
がおすすめです。
岩部八幡神社にはイチョウをモチーフにした「まもりくん」と「このみちゃん」というかわいらしいキャラクターもいます😆かわいい顔して400才と600才という長老で、このみちゃんは姉さん女房😂
ふわふわのぬいぐるみのような素材なので子供に大人気、頭のてっぺんや体にはモコモコしたイチョウの葉っぱがついています。
イチョウが有名な岩部八幡神社では絵馬もイチョウの形をしています。一般的な絵馬のように木でできているものではなく、布のような紙のような不思議な質感でした。
こちらの絵馬は岩部八幡神社オリジナルでひとつひとつ手作りされているそうです✨色は黄色とオレンジの2色、ヒモの色も赤と緑があるので好きな組み合わせを選んでくださいね。
もちろん、奉納せずに参拝の記念に持ち帰ってもOKですよ🙆♀️
2021年のイチョウ
この投稿をInstagramで見る
今年は11月12日に参拝しました。
昨年と同じく、まだ東側のイチョウは緑が多めでしたがもう見ごろです!落ち葉を楽しむなら11月下旬からがいいかもしれません。
参拝の様子はこちら💁♀️
2020年のイチョウ
2020年は11月6日に参拝。
昼間の気温はまだ20℃を超える日もありますが、朝晩の寒暖差が激しいので昨年より紅葉が早い気がします。樹齢400年(奥)のイチョウはもう黄色く色づいて見ごろで、樹齢600年のイチョウ(手前)はまだまだ青い葉っぱが多かったです。
この差は日のあたり方の違い、かな🤔
下から見ると色の違いがわかりやすいかも。左が樹齢600年のイチョウ、右が400年のイチョウです。
岩部八幡神社といえばこれ、かわいいイチョウのキャラクター「まもりくん(400才)」と「このみちゃん(600才)」✨今年はコロナ禍で置いてないかも、と思いましたが無事にありました😆
アルコール消毒も置いてあるので、手に取る前後はしっかりと👍
今年もイチョウを見ながら境内でティータイムできます🍵
・持ち帰りミルクティー:200円(お菓子つき)
・ぜんざい(土日祝日限定):?円
コロナ禍の今、改めてお参りしたいのが境内社の素婆倶羅(そばくら)神社。
御祭神の1柱、少名彦名神(スクナビコナノカミ)は医薬の神さまで、病気平癒や病難排除、疫病退散の御神徳があります👏
素婆倶羅社には矢のおみくじがあり、矢は俵に書いてある願いごと(身心健康・金運・家内安全・心願成就・学業向上・良縁)に刺すようです。もちろん、記念に持ち帰ってもOK🙆♀️
まとめ
岩部八幡神社は香川県と徳島県の県境に位置する神社で、創建から1200年以上の歴史があります。樹齢400年と600年の2つのイチョウの大木があり、秋には境内が黄色く染まってとても幻想的✨
紅葉シーズンのみ(たぶん)、御朱印にもかわいいイチョウのシールを貼ってくれます。ふだんはご不在の場合もありますが紅葉シーズン(11月~12月上旬くらい?)は社務所に常駐されているようなので、確実に御朱印を拝受したい方にはぜひ。
また、紅葉の時期には社務所でコーヒーや甘酒などの販売もしているので、火鉢にあたりながらイチョウを眺める贅沢なティータイムも楽しめますよ🤤
おすすめのお立ち寄りスポット
岩部八幡神社の近くで御朱印がいただける神社仏閣や、あわせて行きたいおすすめスポットをまとめました。
大窪寺
(撮影:2019/11/22)
四国八十八か所霊場第88番札所大窪寺(おおくぼじ)は「結願寺」として多くのお遍路さんの姿がありますが、紅葉の名所としても有名。
岩部八幡神社から車で20~30分程度、20kmほどの距離なのであわせて紅葉見物に出かける人も多いです。
(撮影:2019/11/22)
11月中旬以降になると、イチョウは8割ほど落葉していました。イチョウの下にある石仏群が葉っぱに埋もれているのも趣があっていい✨
インスタ情報によると、大イチョウはかなり色づいていて11月初旬の今が見ごろ、門前のもみじもそろそろ見ごろのようです。