東かがわ市にある白鳥神社は神話の時代からの歴史があり、香川県東部では初詣に、お宮参りに、七五三にと、とても親しまれている神社です😆
初代高松藩主・松平頼重(まつだいらよりしげ)公に手厚く保護されていたため、頼重公が寄進したものがたくさん残っていて境内では「寛文4年(1664年)奉納」にやたらと遭遇します。広い境内には日本一大きな鏑矢があり、隣接する白鳥の松原には日本一低い山もありますよ。
通常の御朱印はとてもシンプルですが、定期的にカラフルでかわいい特別御朱印の授与があり、とても人気です✨
白鳥神社へのアクセス
白鳥神社は国道11号線から少し奥まった場所ですが、交差点に案内標識があるのでわかりやすいです。踏切を越えてまっすぐ進むとすぐに鳥居が見えます。
・高松自動車道白鳥大内インターから4km、車で15分くらい
白鳥神社の駐車場
白鳥神社の駐車場は無料で利用でき、境内に停める形で駐車場というよりは広場といった感じ。
鳥居からは駐車場へ入れないのでご注意を、国道11号線方面から来た場合は鳥居の右側に駐車場への入り口があります。
「白鳥の松原」がある裏参道側にも駐車場があり、合計で300台分。
公共交通機関でのアクセス
白鳥神社へ車以外で行く場合はJRを利用します。
- JR高徳線讃岐白鳥駅から徒歩5分
白鳥神社の御朱印
白鳥神社は拝殿の左手前に社務所があり、そこで書いていただけます。境内に宮司さん宅があるので、社務所がご不在の場合は呼び出し用のインターホンを押してみましょう。
白鳥神社でいただける御朱印は4種類あります💁♀️
- 白鳥神社
- 新四国曼荼羅霊場第7番札所
- さぬき七福神 恵比須神
- 青山稲荷神社(境内社)
白鳥神社の期間限定御朱印
白鳥神社には期間限定の御朱印もあります。通常の御朱印はとてもシンプルですが、期間限定御朱印は季節に合わせたかわいいスタンプ入り✨
このスタンプは禰宜さん手作りだそうです🤗
いままでにいただいた限定御朱印は別の記事にまとめてあるので、参考にしてください。授与日程などもわかり次第追記しています。
▼最新の御朱印はこちら▼
▼2020年の御朱印はこちら▼
オリジナル御朱印帳
白鳥神社にはオリジナル御朱印帳があります。
表は「讃岐国名勝図絵」に描かれた白鳥神社、裏側はかわいい白鳥の紋がちりばめられています。落ち着いた紫色で、大きさは11cm×16cmの小さいサイズ。
カバーなしなので、必要な方はご用意ください。
御朱印帳がリニューアル!
この投稿をInstagramで見る
2020年7月より御朱印帳のデザインが変わったようです。着物のようなデザインで赤系と紫系の2種類あり、かわいい水引バンドつき✨
白鳥神社の社務所受付時間
白鳥神社の社務所受付時間は8:30~17:00までです。
白鳥神社について
白鳥神社はさぬき十五社第1番、新四国曼荼羅霊場第7番、さぬき七福神・恵比須神とさまざまな霊場で札所となっている神社です。
白鳥神社の創建は神話の時代までさかのぼり、能褒野(のぼの)で戦死した日本武尊が白い鳥に姿を変えて飛び立ち、この地に最後に飛来したという伝承があります。この白鳥を日本武尊の子である武鼓王が手厚く葬り、廟を建てたことが白鳥神社の始まりです。
源義経が屋島の戦いへ向かう途中に白鳥神社に戦勝祈願し、劣勢をはねのけて見事勝利したことから武家の守護神として崇敬されました。
天正年間(1573年~1592年)に長宗我部元親の兵火によって焼失しています。寛文4年(1664年)に初代高松藩主・松平頼重公が社領200石を寄進して再興され、天領として保護されました。
広大な敷地の中には播磨灘に面した4万坪の松原があり、瀬戸内海国立公園の一部となっています。
白鳥神社の御祭神
白鳥神社の御祭神は日本武尊(ヤマトタケルノミコト)。
熊襲や東国を征伐した日本神話の英雄で、第12代景行天皇の子、14代仲哀天皇の父にあたります。この時代の天皇は実在が定かではありませんが、4世紀前半の人物です。
白鳥神社の御利益
白鳥神社には武運長久、身体壮健、開運、厄除けの御利益があります。
白鳥神社の見どころ
小さくて見にくいかもですが、境内はこんな感じの配置になっています。
ブサカワ狛犬
駐車場から参道へ向かうと、まずこの狛犬がお出迎えしてくれます。ずんぐりむっくり、もっちりボディのブサカワ系で、よその神社ではお目にかかれないタイプの狛犬です。この狛犬もやっぱり寛文4年(1664年)製です。
この狛犬は一の門の手前にいて、参道の先の鳥居脇にも狛犬がいます。駐車場から少し離れているので、いつも撮影を忘れてしまいます。。。
まっすぐ伸びる美しい参道
ブサカワ狛犬からすぐ、一の門があります。
振り返るとまっすぐ参道が伸びていて、先が見えないほど長いです。ここからすぐ見える鳥居は実は二の鳥居で、はるか向こうの山近くに一の鳥居があります。二の鳥居を出て左に進むと朱塗りの大鳥居もありますよ。
鳥居のちょうど真上くらいに見えるぴょこっと高い山は「石鎚山」といい、白鳥神社御旅所の南側にそびえています。西日本最高峰の石鎚山と同名ですが、標高は234mで8分の1程度の高さ。
山から拝殿までは一直線なので、かなり神聖な山っぽいですね👏
鶴がいる随神門
2つ目の門は随神門で、高松藩初代藩主・松平頼重公が寛文4年(1664年)に寄進したものが現存しています。およそ360年前のものが残っているのは貴重ですね✨
この門は通称「御鶴門(おつるもん)」と呼ばれていて、中には随神の代わりに阿吽の鶴がいます。
屋根の瓦には御神紋の「丸に白」が並んでいて、たくさんあるとなぜかかわいく見えてくる不思議。屋根の隅には魔除けの桃や躍動感あふれる獅子がいたりと、随神門は見どころ満載です。
裏側にはやたらとスタイリッシュな現代的狛犬。拝殿に向かっているからか、阿吽が逆の配置でした。
赤い拝殿
赤い屋根が印象的な拝殿は明治13年(1880年)に建てられたもの。屋根の反りが豪快ですね。
参道から拝殿前にかけてたくさんの灯籠が並んでいますが、歴代藩主が寄進したものや明治時代から大正時代にかけて信者から奉納されたものです。
拝殿にかかる「白鳥宮」の扁額の題字は寛文4年(1664年)に松平頼重公が奉納したもので、後陽成天皇の皇子(聖護院二品動晃法親王)の書です。原本は東かがわ市の文化財に指定されています。
わらじをはいた神馬像
白鳥神社にはかわいい木造の神馬さんもいます。なんとなくしょんぼりした表情でかわいい。
この神馬さん、足元を見るとわらじをはいています。神馬さんの前の賽銭箱上にはわらじが置いてあり、自分の体をわらじでなでると病気が治る(病気にならない)という御利益があります👏
こちらの神馬さんも松平頼重公が奉納したものですが、木造の馬なのになぜか口輪をはめて厩にガッチリとつながれています。奉納から数年後に「神馬が田んぼに出て稲を荒らした」という伝説があり、神社から高松藩に届け出てつないだとか😲
しょんぼり顔の理由はきっと厩につながれてしまったからですね😂この神馬さん、昭和初期には「戦争に行く」と言って厩で暴れたという話も残っています。当時の新聞記事も残っていて、厩前に掲示されていました。
境内社・青山稲荷神社
神馬さんの奥には境内社の青山稲荷神社があります。青山稲荷神社も白鳥神社と同じく寛文4年(1664年)に再建されました。奥が見えないほど鳥居が連なっていて、朽ちかけているのがちょっと怖い。異世界につながってそうな雰囲気。
夏場は蚊がめっちゃ多いです、ご注意ください。
狛狐がかわいい!
奥に行くとかわいい狛狐さんが待っています。こちらは拝殿前の狛狐さん。
鳥居の途中にも、足が長くてアンバランスな狛狐がいます。
樹齢800年の御神木
幹の周り7.6メートル、高さ30メートルの大きな御神木は香川県の保存木に指定されています。この木にはヤマトタケルの霊が舞い降りたといわれていますが、樹齢800年です。細かいことは気にしない😗
見どころ満載な絵馬殿
拝殿の奥には絵馬殿や弓道場があり、お正月には奉納弓道大会に集まった学生が大勢いてにぎやかです。絵馬殿を抜けると日本一低い山「御山」や白鳥の松原に行けますが、この絵馬殿にも見どころがたくさんありますよ。
日本一の鏑矢
絵馬殿には長さ24.8mの大きな鏑矢があり、神社に奉納されたものでは日本最大だとか。
鏑矢があるあたりには社殿の改築時の部材などが無造作に置かれていて、骨董が好きな方は見ていておもしろいかもしれません。
干支恵方盤
ボロボロですが、天上には大きな恵方盤もありました。
奉納絵馬がおもしろい
☝日本武尊熊襲ヲ誅スルノ図
御祭神である日本武尊や古事記に出てくる神さまなどが多かったです。
☝加藤清正虎退治ノ図
加藤清正は何かゆかりがあるのか謎ですが、たぶん白鳥神社の獅子舞が虎退治をモチーフにしているからっぽい。かわいいタッチの絵で、この虎ならワンパンで倒せそうです😂
未来への扉
絵馬殿を抜けると、何やら松原の中にどこかで見たことのあるドアが…🤔こちらは白鳥神社弓道場設立10周年を記念して奉納された「未来への扉」で、決して某「どこでもドア」ではありません😂
現在はメンテナンス中のため、一時的に撤去されています🙇♀️
日本一低い山「御山」
白鳥神社の北側にある「白鳥の松原」の中には日本一低い山といわれる「御山(みやま)」があり、せっかくなので登山していきましょう。時間がなくても大丈夫、往復5分で帰ってこれます!😂
松原の中は同じような風景なので迷いそうですが、途中こうして案内があるので表示通りに進んでください💁♀️
御山の標高は3.6m、これがないとどこが頂上かわからないほどの微妙な盛り上がりです😂日本一低い山を主張している場所は全国各地にいくつかあり、白鳥神社もそのうちのひとつです。
登山証明書をもらおう!
御山に登ると、白鳥神社の社務所で登山証明書がもらえます!日付とシリアルナンバー入りなので、観光の記念におすすめですよ。
証明印は鳥居を出て右へ行き、徒歩3分くらいの場所にある老舗の和菓子屋さん「みなとや」で押してくれます。
猫がいる神社
白鳥神社にはかわいい看板猫「にゃんたろう」もいます🐈
この子は神社の飼い猫で自由に境内を闊歩しているため、いたりいなかったりですが。定期的に参拝していますが、会えるのは3回に1回といった確率(体感)です。
自分で撮った写真はきれいに映っているのがないので、白鳥神社のインスタからかわいいショットをご覧ください🥰
まとめ
白鳥神社は広大な敷地の中に歴代藩主が奉納した灯籠やブサカワな狛犬、1664年から残る随神門や奉納額など見どころがたくさんあります。
また、鏑矢と御山の2つの日本一がある神社です。参拝したときはどちらも見逃さないようにチェックしてくださいね。
長い歴史のある神社には珍しく、お正月や春祭りにはかわいいスタンプ入りの期間限定御朱印がいただけるので、時期を合わせて参拝していみてはいかがでしょうか。