徳島県徳島市|通町の事代主神社は商売繁盛の「えべっさん」をお祀りする都会派神社

徳島の御朱印

徳島市の事代主神社はコンパクトな神社ながら商売繁盛の神さまとして有名で、毎年1月のえびす祭りには3日間で徳島市の人口と変わらないほどの参拝者(20万人以上)が訪れています。

徳島には「事代主神社」という同名の神社が複数ありますが、この記事では徳島市通町の事代主神社をご紹介します💁‍♀️

 

▼鳴門市の事代主神社はこちら▼

徳島県鳴門市|事代主神社は鳴門にも!JR撫養駅近くのえべっさん、御朱印あります
徳島の「事代主神社」といえばJR徳島駅近くのえべっさんが有名ですが、鳴門市にもあります。JR撫養駅近くに鎮座する事代主神社も十日えびすでは多くの人が訪れ、珍しい神事も行われています。あまりメジャーな神社ではないですが、御朱印がいただけますよ。
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事代主神社へのアクセス

事代主神社
〒770-0842
徳島県徳島市通町2丁目16

事代主神社は徳島市中心部にあり、JR徳島駅からも徒歩5分程度なので、観光で来られた方も参拝しやすい場所にあります。

市街地にあるため周辺の道路が一方通行が多く、車でのアクセスが逆に不便です。

国道192号線の八百屋町交差点を両国本町方面へ曲がり、最初の交差点で西へ曲がります(愛媛銀行徳島支店がある交差点)。まっすぐ進むと左手に事代主神社が見えます。

徳島駅周辺の別の場所に車を停めて、徒歩で行くのがおすすめ💁‍♀️

事代主神社の駐車場

事代主神社には神社専用の駐車場がありません

境内に乗り入れは可能なので、車を停められるスペースがあれば参拝の間駐車することはできそうです。

停められない場合は周辺のコインパーキングを利用しましょう。

公共交通機関でのアクセス

JR徳島駅から南へ400mくらいの場所にあり、徒歩5分程度です。

徳島駅から徒歩で行く場合はこの「通町(とおりまち)」の看板が目印で、ここを曲がってまっすぐ行くと事代主神社の鳥居が見えてきます。

事代主神社の御朱印

事代主神社は拝殿の隣に社務所兼宮司さん宅があり、インターホンでお呼びして御朱印を書いていだだきました。

御朱印の初穂料:300円

はさみ紙にはかわいいえべっさんのイラスト入りでした。

デザインは何パターンかあります

はさみ紙ではなく、御朱印にえべっさんが入るバージョン。このえべっさんの絵は宮司さんじゃないと書けないそうなので、貴重ですね👏

令和の記念に御朱印のデザインを変えられたとか。

そして新たなバージョンに遭遇、右下にえべっさんのお顔のスタンプが入っています。

前回いただいた御朱印とは筆跡が違うので、おそらくこちらは宮司さんじゃないバージョン…?

こちらは宮司さんがご不在の場合のパターンで、「えびす祭り」ではこの御朱印になります。
助勤されている津田八幡神社の野村宮司が対応してくれました。

事代主神社の社務所受付時間

事代主神社の社務所受付時間は不明。とくに記載がありませんでしたが、一般的な神社と同じように9:00~17:00くらいかと思います。

事代主神社では社殿横の宮司さん宅で御朱印をいただくので、12:00~13:00のお昼時や夕方の遅い時間などは避けたほうがいいでしょう。

事代主神社について

事代主神社はもともとは現在地ではなく徳島市八万町の蛭子(えびす)山にあり、当時は「蛭子神社」という名前でした。

多くの参拝者がいたため神社周辺の田畑が踏み荒らされてしまい、周辺の農家は困り果てて「貧乏戎(びんぼうえびす)」と呼んでいたとか。

意外…😲

明治5年(1872年)に現在の徳島市通町に遷座し、社名も蛭子神社から「事代主神社」へとリニューアル。

明治38年(1905年)には周辺一帯の97戸が全焼する大規模な火災にみまわれ、事代主神社も焼失。戦後になってようやく社殿が再建されています。そのため、徳島では珍しくコンクリートに囲まれた都会派な神社です。

事代主神社の御祭神

事代主神社の御祭神は事代主命(コトシロヌシノミコト)と大国主命(オオクニヌシノミコト)。

大国主は古事記で天津神に国譲りをした神さまで、事代主は大国主の息子にあたります。大国主は七福神の大黒さん、事代主は恵比須さんでもあります。拝殿の中には木造の大きな恵比須さまがいました。

事代主神社も、徳島では「通町のえべっさん」と呼ばれて親しまれています。

通町のえべっさんは勝浦出身?

勝浦町にはこんな民話があるそうです。

稼勢山の頂上には戎神社のお社があり、少し東にさがった境内の入り口には丸木で作った鳥居が建ち、さすが神域の気配がただよっていました。
その昔、降り続く豪雨のために山は荒れはて、畑ものは実らず、お百姓は困り果てて、蛭子さまに「1日も早く晴らせたまえ。」と、連日のようにお祈りを続けました。
しかし、雨はいっこうにやむ気配もなく降り続き、山や畑は荒れるばかりで、人々の熱心なお祈りもいっこうに効きめがありません。
ついに、業をにやしたお百姓の一人は、ご神体をかかえて山をおり、濁流のうず巻く勝浦川に「頼りがいのない神よ、去りたまえ。」と投げ捨ててしまいました。
ご神体は、濁流にもまれながら流れに流れて、丈六(徳島市)の川原に着き、とある人に拾われて、通町(徳島市)のえびす神社にまつられて、今のように繫盛するようになったと言われています。
その後、どのようにして坂本の稼勢山に再度鎮座されたのかわかりませんが、かつては栄えた稼勢集落も過疎の波にはさからいきれず、一軒減り二軒減って、この神をまつることもおぼつかなくなり、とうとう蛭子さんも下山することに決まり、それからは坂本八幡神社の一角で、永遠に人々からお参りされるようになりました。
(坂本八幡神社公式インスタグラムより)

坂本八幡神社の境内ある蛭子神社がこのお話の稼勢山(かせやま)の蛭子さんだそうです。

何で見たのか忘れたんですが、この話はなんか聞いたことあるような気がする…。探して追記します。

それにしても、勝浦→八万→通町→勝浦と、長旅されましたね。

事代主神社の御利益

事代主神社の御利益は商売繁盛、家内安全

毎年1月に開催される「えびす祭り」では多くの人が商売繁盛を祈願して、縁起物がたくさんついた福笹や熊手を求めています。

事代主神社のえびす祭り

事代主神社では毎年1月9日~11日まで「えびす祭り」が開催されていて、このお祭りはとくしま市民遺産にも選定されています。

9日は宵えびす、10日は本えびす、11日は残りえびすとして、3日間で県内全域から20万人以上が参拝する年明けの風物詩的なお祭り。

都会のえびす祭りに比べると人出が少なく感じるかもしれませんが、徳島県の人口は約73万人、徳島市の人口は約26万人

単純計算で県民のおよそ3分の1、徳島市民のほとんどが参拝する一大イベントです。

通町周辺にはたくさんの屋台が出て、いつもは閑散としている徳島市中心部がとてもにぎやかになります。

詳しくは後述します🙆‍♀️

事代主神社の見どころ

事代主神社で個人的に気になる&おすすめの見どころを写真つきでご紹介します!参拝される前にチェックして参考になさってくださいね。

徳島では珍しい総コンクリートの境内

事代主神社は徳島ではかなり珍しいコンクリートまみれの神社で、鳥居も石ではなくコンクリートっぽい。

火災や戦争の被害にあったため仕方ないのですが、神社としてはやや味気ない感じがします。

境内がかなりコンパクトなので、参拝するだけなら2分で完了するスピーディーさです😂

手水舎

事代主神社の手水舎はいつもピカピカで清潔、青竹がさわやかでいいですよね。

立派な吐水龍がいますが水は流れていなくて、手を清めるときには水鉢の水を利用します。

シーサーみたいな狛犬

事代主神社の狛犬はシーサーっぽい変わったお顔立ちで、吽形は何か巻物的なものをくわえてる?なかなか見ないタイプのインパクトばつぐんの狛犬でした。

この狛犬はわりと古そうな感じがしますが、銘がないため年代不明です。

植木の間にひっそりとちび狛犬もいます。

御神紋入りの灯籠

境内にある灯籠はよく見ると事代主神社の御神紋入りでした。

十日えびすに行ってみました

通町のえべっさんといえば、やっぱり十日えびす!

人生で初めてといっていいくらい、子供のとき家族で来て以来の数十年ぶりに行ってきました😂

2020年1月10日の参拝の様子です。
平日の午前中だったので空いていました。

北向の鳥居が基本的に入り口専用、西向きの鳥居が出口専用となっています。

事代主神社のコンパクトな境内に続々と参拝者が来ていて、ふだんのひっそりとした雰囲気とはまったく違う光景です😲

鳥居には提灯があり、社名が書かれた大きな幟がいくつも掲げられていて華やかでした✨

誘導や警備のため境内には警察官の詰め所が作られ、警備員さんも何人かいて、防犯体制もバッチリ。

北向の鳥居入ってすぐの所に古い縁起物を納める場所があります。
以前授かった縁起物をお返しする場合はこちらで💁‍♀️

お参りのあとは縁起物を!

拝殿にもすごい人だかりが。

お参りをすませた後は、皆さん縁起物を求めて新たな行列に並んでいました。

参拝したのは本えびす(1月10日)でしたが、午前中だったからかまだそれほどの混雑はなく、お参りから縁起物を授かるまで15分くらいでした。

夕方以降だとかなりの人出になり、お参りの行列だけで1時間待ちとかになるそうです💦

向かって左が熊手とその他の縁起物、お守りなどの授与専用、右が福笹専用の授与専用となっています。
大小さまざまなサイズがあり、熊手は1000円から、福笹は2000円からありました。

ちなみに、十日えびすの縁起物にはいろんな種類がありますが授かる順番があるそうで、

  1. 「笹」を
  2. 「熊手」で集めて
  3. 「ざる」ですくって
  4. 「俵」につめる

となっているとか(諸説あり)。

福笹→熊手→ざる→俵の順(又は熊手→ざる→俵、笹は毎年授かる)で毎年授かるといいそうで、飾りも年々豪華なものにランクアップしていくといいといわれています(諸説あり)👌

一種のゲン担ぎなのでそこまで気にしなくてもいいかもしれませんが、熊手を飛ばしてざるから行ったったので次は福笹からやり直します😂

十日えびすでも御朱印OK!

いつもは閉まっている拝殿がフルオープンで、御祈祷は随時受付体制となっています。

十日えびすは人手が多くて混雑するので、御朱印はいただけるのかな?と思ってましたが、宮司さんと神職さんで3人いらっしゃったので、普通にいただけました。

拝殿にも「御祈祷、御朱印受付→」という掲示があります。

ふだんはご自宅のインターホンでお呼びして対応していただくので、ちょっとお願いしにくいな…と思う方は、十日えびすのときなら比較的御朱印をお願いしやすいと思います。

2022年の参拝リポート

2021年はコロナ真っただ中の自粛ムードだったので参拝せず。

2022年は三連休と重なったこともあり、お祭り気分で行ってみました。

 

結論、参拝は平日に限る。

#34 【2022年1月10日】事代主神社のえびす祭りリポート|kanakana@とくしま御朱印なび
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事代主神社の近くには狸の祠

事代主神社の近くには「耳切れ大明神」という狸の祠があります。

耳切れってなんだかおだやかじゃないフレーズですが、南内町の吉田医院から塀裏浜への丁への小路を「耳切れ小路」と呼んでいて、そこにこの「耳切れ大明神」という狸がお祀りされていました👏

土地の整備にともない、この場所に遷座しています。耳切れ大明神には商売繁盛の御利益があります。

狸の伝承が多い徳島では狸をお祀りした祠がたくさんありますが、神社やお寺にあることが多く耳切れ大明神のように民家の間にポツンとあるのは珍しいです。

まとめ

徳島市通町にある事代主神社は「商売繁盛の神さま」として徳島県内全域から信仰されている有名な神社です。

1月9日~11日の「えびす祭り」の時期には20万人以上の人が訪れますが、ふだんはひっそりとしています。

JR徳島駅からも近い徳島市中心部にあり、コンクリートで固められたコンパクトな境内は徳島では珍しく、逆に新鮮な感じがしました。

観光で来られた方でも参拝しやすい場所にあるので、事代主神社は徳島駅周辺の御朱印巡りのときにおすすめですよ💁‍♀️

 

▼近くの御朱印はこちら▼

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都会は鉄道網がはりめぐらされているので観光で行っても交通手段に困ることはありませんが、徳島ではそうはいきません。このページでは、車がなくても行ける徳島駅から徒歩圏内の御朱印情報をまとめました。車以外で徳島に来られる方、ぜひご覧ください。
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